ネコ君「お稲荷さんに入れようと思ってたのに、すっかり忘れてた。」

ネコ君はビリビリと茶色の紙袋を破いて中を見せてくれた。

その中身を見たブタ君がつぶやきます。
ブタ君「おじゃこ」
そして、後ろを振り返ります。



ブタ君は、キツネ君が持って来た青梅の入ったかごを見たのです。
そして、ひらめいたように「おじゃこ」ともう一度言いました。





ブタ君「キツネ君は梅の実だけじゃなく、これも持って来てくれたんだ。」
梅の実の下に隠れた山椒の実を取り出し、紙袋の上のおじゃこの横に並べます。

ブタ君「これはいい。ちりめん山椒ができる。」




ウサギ君「キャベツも“これはいい”に入らない?」