小説家・三浦綾子さんの言葉より。
「言葉は力である、と私は思う。
一言がその命を奪うこともあれば、
受けた人の人生を変えることもある。
『舌先三寸で「人を殺す』という言葉を、幼い頃からよく聞いたものだ。
言葉というものは理不尽なほどに人間を動揺させ堕落させ、
非情に走らせるかと思うと、
奇跡のように甦らせ、向上させ、意欲を与えるものである。」
また、「言葉は身の文(あや)」といいます。
発する人の人間性を表す、という意味です。
薬にも、暴力にも、愛にもなるもの。
それが「言葉」。
良い言葉は、周りの人を、そして自分自身も喜ばせてくれるもの。
言葉づかいは、心づかいでもあるということ。
こどもは大人を真似して学びます。
心を育てるのは私たち大人の発する「言葉」です。
(写真:ダリア「母心」)