―『美男〈イケメン〉宮廷
〜麗しき4人の皇子たち〜』―


 

この物語を見てから

ずっと気になっているセリフがあります。

 

 それは、第四皇子の護衛シャオバオと、

第四皇子の恩師于家の娘ウーズーシン、

 この2人の 「最近、殿下は変わりました」

というセリフです。

 

第四皇子の中には、

 

現実世界の人間ワン・チェンイーが

現実世界の意識を失った状態で

ゲームのキャラクターの中に

閉じ込められてしまっています。

 

見た目は第四皇子でも、

中身は別人になってしまっている。

 

これが何を意味するのか?

 

現実世界とゲームの中の世界、

まるで生まれ変わりのシステムのような

そんなふうに感じました。

 


✦ なぜシャオバオと
    ウー・ズーシンは

「最近、殿下は変わりました」と言ったのか?

 

これは単なる“脚本的な違和感演出”じゃなく、
物語の構造に深く関わる重要な伏線、

と考えるととてもしっくりします。

 

第四皇子の肉体の中には
現実世界のワン・チェンイーの意識
が入り、その意識が「第四皇子」という

人格を操作している。

 

つまり、

見た目=第四皇子
中身(意識)=ワン・チェンイー

という入れ替わり状態。

 

この「意識の違い」が、

周囲には“性格の変化”として

映っているわけです。

 

だから、シャオバオやウー・ズーシンは
「最近殿下は変わった…」と気づく。

 

これは完全に「中身が別人」

であることの伏線です。

 


✦ ここに込められた
    深いメッセージ

私が感じたこの設定は

意識が変われば、人は丸ごと変わる

というテーマを象徴している

のではということ。

 

ゲームのキャラクターの第四皇子は
・復讐に囚われ
・憎しみで生き
・愛を信じられなかった人

 

しかし、ワン・チェンイーの意識が入ると
・人を守る存在になり
・心をひらき
・優しさと慈しみの感情を持ち
・ヒロインを愛するようになる

 

これはまさに

「意識の転換=魂のレベルの変化」。

 

スピリチュアルな文脈でいえば、
“前世のカルマや性質が変わる瞬間” 

とも読めます。

 


✦ 物語全体にも流れている
  “転生の構造”

ゲーム世界(=もう一つの人生)
現実の記憶を失う
      (=前世の記憶を持たずに生まれる)
行動の選択しだいで運命が変わる
      (=現世の課題)
意識の違いが人生を変える
      (=自分の波動で現実が変化する)

これ、全部が転生・魂の成長のメタファー

になっているんです。

 

そして現実世界のワン・チェンイーが

第四皇子の肉体に入り込むという展開は、

「魂が別の肉体に入って、

     新しい人生を歩きはじめる」

 

という“生まれ変わりの象徴”そのもの。

 


✦ 最後の“ハッピーエンド”
     の意味も変わる

第四皇子が

第四皇子として成長するだけでなく、


彼の中にいるワン・チェンイーもまた

“魂として成長して”


ヒロインと結ばれる。

 

この構造は、

「同じ魂が世界を超えて愛を成就する」

という転生ロマンスの典型です。

 

これを“深読み”と呼ぶ人も

いるかもしれませんが、
実は物語に

緻密に埋め込まれているテーマかも!

 

と思うと、

この物語を見るのが

さらに楽しくなります。

 


✦ 最後に

作品が言葉にしていない部分を

読み解くのは、
“観る力”を試されているようで、

何度見ても新たな気付きがあります。

 

・登場人物の意識
・魂の動き
・人生の学び

 

物語を見ながら

私自身も成長させてもらっていると

感じてます。

 


 

最後までお読みいただき

ありがとうございます。

 

ドラマを楽しむ一助となれば幸いです💕