―『美男〈イケメン〉宮廷
〜麗しき4人の皇子たち〜』―
「言葉より深い愛。
第四皇子が“距離を置く”
ことで守ったもの」
ドラマを見ていて、
ずっと胸に残っているシーンが
あります。
それは、
第四皇子がルーレンジアを守るために、
あえて距離を置き、
まるで冷たく振る舞ってしまう場面。
「どうして言ってくれないの？」
「守るためなら、そう言ってほしい…」
そう感じるのが普通なのに、
第四皇子は最後まで
“言葉”では愛を語らない。
けれど、彼の行動のすべてが
「あなたを守りたい」
という深い想いで貫かれている。
宮中という
複雑な世界だからこそ生まれる、
言葉よりも強く伝わる
愛のかたちについて、
今日は丁寧に
書いてみたいと思います。
第四皇子は、
ルーレンジアを守るために
距離を置きました。
普通なら、
「危ないから近づくな」
「君を守るためだ」
と一言伝えてもいいはずなのに、
彼はそれを決して言わない。
なぜか。
それは、
彼自身の愛の在り方が
“言葉ではなく行動で示す”もの
だったからです。
言葉にしてしまえば、
ルーレンジアを巻き込み、
彼女自身が宮中の争いに
飲み込まれてしまう危険がある。
彼の想いが
明確に伝われば伝わるほど、
彼女は
“第四皇子が大切にしている存在”
として狙われやすくなる。
つまり——
「愛している」と伝えること自体が、
彼女を危険に晒す行為になる。
だから彼は、
自分がどれほど苦しくても、
あえて距離を置き、
冷たく見える道を選んだのです。
けれど、
どれだけ距離を置いても、
彼の目線や行動の端々から溢れる
“守りたい”という想いは
隠しきれません。
ルーレンジアは、
彼の沈黙の奥にある真意を、
言葉より深い愛を、
確かに感じ取っていたのでしょう。
だからこそ、
どんなに離されても、
どんなに届かなくても、
彼女の心は一度も揺らがなかった。
「愛してる」と言われなかったけど
信じたのではなく、
言葉にしないほど深い愛を
感じ取ったから信じ続けた。
そんなふたりの関係は、
宮中という特殊な環境だからこそ、
より強く、より深く
映し出されます。
本当に愛しているからこそ、
近づけない時がある。
本当に守りたいからこそ、
言えない言葉がある。
これは現実の恋愛にも通じる、
静かで強くて、
切なく美しい“行動で語る愛”。
この物語が
多くの人の心に残る理由は、
この深い愛のかたちが、
私たち自身の心の奥にも
“確かにある真実”を
映し出しているからかもしれません。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
ドラマを楽しむ一助となれば幸いです💕
