―『美男〈イケメン〉宮廷
〜麗しき4人の皇子たち〜』―
その5・感情が記憶を呼び覚ます
――AIと魂をつなぐもの
芸竹と第四皇子
ゲームの中に閉じ込められ、
現実世界の意識を失った状態で、
ゲームのキャラクターとして生きる
親友のユンジュと第四皇子の二人。
この二人の記憶がとても対照的です。
ルーレンジアが退出した後、
親友のユンジュは、ルーレンジアの
記憶が残っていませんでした。
けれど、
第四皇子はその記憶を
しっかりと心に刻んでいました。
この違いは、
単なる設定上の偶然ではなく、
「魂の記憶」と「信じる力」の違いを
象徴しているように感じます。
ユンジュのルーレンジアへの想いは、
太子の想いに近く、幸せを願う存在、
”穏やかな記憶”だったのかもしれません。
AIの世界で記憶が再生されるのは、
強い感情エネルギーがかかわってきます。
愛・痛み・後悔、、、。
だから、ユンジュの記憶、
物語での出来事は夢のように
消えていきました。
しかし
第四皇子は、
その愛と信じる心を魂の奥深くに刻み、
“世界の枠”を越えて記憶を持ち続けた——。
それは、
記憶を残すのは理屈ではなく、
愛と信じる力なのだという
静かな真理を示しているように思います。
ドラマを通して感じたのは、
たとえ形が消えても、
想いが本物であれば魂に刻まれ、
いつかどこかで再び響き合うということ。
――信じる心が、
現実を超えていく。
この物語が教えてくれた
その余韻が、
静かに心の奥で
光り続けています。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
ドラマを楽しむ一助となれば幸いです💕
