資料紹介

日大通信 美術史 課題1 2019年~2022年 合格レポートです。丸写しは避け、資料としてお使いください。皆様の学習に役立ちますように。

資料の原本内容

B11400 美術史 課題1
平安時代前期、空海によって唐から密教がもたらされると日本でも密教美術の制作がはじまった。密教彫刻と密教絵画について作例をあげて述べなさい。
仏教絵画は、奈良時代から平安時代の過渡期において、最澄・空海らがもたらした中国・唐代の密教絵画により、大きく発展することとなった。最澄の帰国から約六十年の間に、高僧たちが唐から各時期の仏画を持ち帰ったが、このことは平安時代を通して仏画の様式展開に大きな影響を与えた。特に、曼荼羅や明王像といった画像が、我が国における新たな仏画制作を促したのである。
八〇四年、第十六次遣唐使として最澄と共に唐に渡った空海は、長安に入り、青龍寺東塔院の恵果に出会って密教を修学した。恵果の「真言密教の教えは、その意味するところが広くて深いため、絵画で視覚的に示すことで初めて弟子に伝えることができる」という言葉で、空海は画像の果たす重要性を強く認識し、唐から帰国した後は様々な画像を描かせた。これにより、日本において仏画の製作がこれまで以上に盛んになったのである。以下、平安時代に製作された密教絵画や密教彫刻について作例を挙げて述べていく。 ...
 
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