資料紹介

八洲学園大学司書課程「図書館制度・経営論」の第1回課題レポートです。
A評価で、先生からは「課題の趣旨が的確に踏まえられている」というコメントをいただきました。
このまま丸写しはせず、参考としてご利用ください。
【問題】
公共図書館の存在意義・使命はどこにあるか、公共図書館に機能的に類似する、あるいは競合する施設・サービスとの比較に基づいて、考察してください。ただし、利用者である市民に対し、図書館の利用価値をアピールする、あるいは税金で運営されていることのアカウンタビリティを果たすといった「経営的視点」に立った論述を行うことを意識してください。
字数は1,600字程度を目安としてください。上限はシステム上のカウントで20,000字とします。

資料の原本内容

1,はじめに
図書館は無料貸本屋ではないかという批判がなされることがある。そうした図書館に対する批判の反論として、「「TSUTAYA図書館」と「図書館論争」のゆくえ」において山口浩は「図書館が全国に普及していく中で貸本屋を駆逐していったため、かつて貸本屋が担っていた娯楽性の高い書籍のレンタルのニーズをも図書館が担わなければならないという宿命を負っている。」と述べている。公共図書館は確かに小説など娯楽性のある書籍を貸し出している。だが、図書館のサービス全体としては一部分にすぎない。現在、貸本屋に代わって各地に存在しているレンタルショップと比較して公共図書館の存在意義について述べていきたい。
2,対価の発生と情報提供
公共図書館とレンタルショップとの一番の違いはその貸し借りに対価が発生するかどうかだろう。これは営利組織か非営利組織であるかの違いともいえる。レンタルショップは本、漫画、CD、DVDなど一つ一つを借りるのにお金がかかり、その貸出期間は一泊などと短いことが多く、延滞料もある。客である利用者がその対価を払うのは店が存続していくためには必要なことである。一..
 
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