2020年。

我々芸人もコロナにより仕事が減り、

ただただ時間だけが増えていました。

過剰な時間が生まれると、

様々なことに思考を巡らせるようになるわけで、

今一度自分の人生と向き合ってみたのは僕だけではないと思います。

その中でも僕は、

表現とは何か。

という大それた疑問についても、

生意気にも、まだ何者にもなれていない段階で哲学するようになっていました。

大学入学と共に始めたお笑いの芸歴は早14年。

当初抱いていた目標の芸人像にはなれていないどころか、

どんどん違うベクトルに向かっています。

元々志していた笑いなど原型も留めておらず、

それでも試行錯誤し、

やりたいこととできることは違うという、

子供の頃、よく大人の人が言っていた一文が、

無情にも自分にも当てはまるという現実に顔をしかめながらも、

表現者でありたい。

という牢固たる思いは崩れそうになく、

有り余る時間の中で何か生み出さねばいけないと急き立てられていたのです。

無限に感じられ始めた時間の中でまず思ったのが、

自分の人生で、

何の打算もなく、

ただ好きでやっていた表現はあっただろうか?

ということでした。

芸人を始めるはるか前、小学生の頃まで遡ってみても、

書道では、なるべく上手に字を書いて級を上げたいという思いがあり、

図工で絵を描いているときも、

皆より上手く描いて賞を獲りたいという幾ばくかの打算があったのです。

やはり表現とは、

どんな段階であっても承認欲求に包括されているものなのかもしれません。

しかし、

幼稚園の頃まで遡るとありました。

僕は、迷路を描くことが大好きだったのです。

真っ白なノートを広げては、

来る日も来る日も迷路を描き続けていたのです。

そこには雲一点の打算などなく、

ただ迷路を描きたいという純粋な衝動によって創作をしていたのです。

僕はそのときの気持ちを思い出しながら、

約30年ぶりに無心で迷路を描いてみました。


これです!

これが僕が幼稚園のとき毎日ノートに描き続けていた、

『脳みそ迷路』です。

誰の評価も気にせず、

ただ迷路を描きたいという衝動に駆られ、

無我夢中で鉛筆を走らせていたこの感覚!

久々に頭を無にして夢中になれるものに出会い、

俺は生きていると全身で実感していたのです。



話は変わって、

明くる日、

自分が人生でもっとも続けたことはなんだろう。

ということを考えていました。

理由は、

『掛け合わせの法則』で何かを生み出せないかと模索していたからです。

掛け合わせの法則とは、

自分の分野の中に、

自分が費やしてきた他のことを取り込むことで唯一無二になれる。

という法則のことです。

例えば、

小説家の池井戸潤さんは、元々大手銀行員という経歴があったからこそ、

『半沢直樹』の原作ような銀行を舞台にした作品や企業買収などの話をあれだけ面白く書けるのであろうし、

野球解説者の江川卓さんは、トークが上手く解説がわかりやすい前に、

現役時代は球界を代表する巨人の投手だったからこそ解説に説得力があるのです。

僕のお笑い人生でも『掛け合わせの法則』による小さな成功体験があり、

『犬のお面を逆にかぶって犬になる』というネタに、

小学校6年間習っていたピアノの技術を取り入れることで、


『犬になってピアニカを演奏する』

というネタが生まれ、いくつかの番組に出演することができたのです。

ピアノの他に続けていたことはあっただろうかと考えていると、

小・中・高9年間続けた野球くらいしかなく、

他にはないか。

もう今日は考えるのをやめようと諦め、

爪を切り始めたときでした。

これじゃん!!

と気がついたのです。

意外なところに盲点はありました。

僕は小3のころから今に至るまで約25年、



自分の爪を集め続けているのです!

集め始めたきっかけは、

小3のとき、テレビで爪を40年間伸ばし続ける人を見たときでした。

自分にはこんなことはできないが、

切った爪を集め続けることくらいなら僕にだってできるはず!

と、謎の使命感に駆られたのでした。

それからは当たり前のように爪を集めるようになり、

爪の嵩が増してゆくにつれ、

ここには僕の人生が詰まっていると考えるようになったのです。

高校球児時代、3年間補欠だったのに毎日誰よりもひたすら素振りを続けていたときの爪。

大学受験のためバットをペンに握り変え、机に向かい黙々と問題集を解き続けていたときの爪。

芸人になって数年後、初めてサインを求められ、自分の方が緊張しながら名前を書いたときの爪。

コンビで仮装大賞に出場し、ユーモア賞の盾を受け取ったときの爪。

妻と出会ってデートをし、初めて手を握ったときの爪。

その全てが、


ここに詰まっているのです。

そんな爪を何かに取り入れられないか?

さすがに無理なのか?

終わりの見えないコロナ禍は、

まるで出口の見えない迷路のようで、

通常では至らない、よくわからないこんな発想になってしまっているのか?

迷路・・

迷路?

これだ!

迷路だ!

迷路と爪の掛け合わせだ!

それからは、一心不乱に製作に取りかかりました。

3月に取りかかり、

製作期間約半年、

ついに完成した作品がこちら、


爪で作った迷路、


   『つ迷路』

です!

2020年の3月~8月に切った爪により構成されています。

過去の爪でも良かったのですが、

終わりの見えないコロナ禍を、迷路のように共に過ごした爪であるほうが作品に深みを持たせられると思い、徹底しました。

そしてコロナ収束の願いを込めて、

出口も用意されています。

世界初、爪で作った迷路『つ迷路』

果たしてこの作品に芸術的価値はあるのか?

きっとあるはずです。

僕はそれを確かめるべく、

ネットショップ『BASE』で出品してみることにしました。

自分の作品を出品するのは初めてなので売れるか心配だったのですが、

その前に、

出品に関する規約に目を通してみると、

出品が禁止されている物の一覧にこう記されておりました。




出品できなさそうでした。

限りなくグレーゾーンでした。

もしこの作品に芸術的価値を見い出しどうしても買い取りたいという方がいらっしゃいましたら、

こちら私のTwitterのDMに連絡を下さい。
↓↓↓


ここまで読んで頂きありがとうございました。

最後に一つ謝らせて下さい。

検索に引っ掛かりやすくするためハッシュタグに、

「#ネイルアート」

と盛り込んであります。

ネイルアートを検索して辿り着いた方には大変申し訳ないのですが、

これは、ネイルを使ったアートです。

ギリ嘘にはならないので許して下さい。

そして物好きな方、

ブログの最後にモザイクなしバージョンの爪の山を載せてあります。

閲覧注意ですので、自己責任でお楽しみ下さい。




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