3年ほど前からクイズにどハマリしてまして、
いつかクイズ芸人として色んなクイズ番組に出られたら良いなと思い日々勉強しているのですが、
ステイホーム期間も変わらずクイズの勉強をしているんです。
そんな中、気分転換に部屋の掃除をした りもするのですが、
断捨離の一環として、
Blu-rayにたまっている何年も消してなかった番組を色々消そうと整理してたところ、
3年前に出演した『明石家地下王国』という特番に出くわしたのです。
(これは一生消せないやつだ)
タイトルを見たときすぐに思いました。
なぜなら、芸人になってから初めてさんまさんとお会いできた番組だったからです。
10年以上の芸歴を重ねやっとお会いできたお笑い界のキングオブ頂点。
良い思い出に浸りたく、久々に見てみると、
僕らのネタで笑うさんまさんが映っていて、
それだけで幸せになりました。
そしてネタ終わりのトーク、
僕はさんまさんに向かってこう発言し、
笑いをとっていたのです。
「僕ら『さんまのまんま』のオーディションに受かったこと一度もないんですよ。だからこの番組本当敷居低いと思います。」
無名の奴が失礼なことを言う。
よくある笑いの構図でしたが、
さんまさんも笑ってくれ、
豪華ゲスト陣も笑ってツッこんでくれ、
O.Aにも残してくれていたということはディレクターさんからも合格点を貰ったということなのでしょう。
ただ、3年間クイズを勉強してきた僕は全く笑えず、
唖然としてこう思ったのです。
「・・俺日本語間違ってんじゃん・・」
僕はイライラしていました。
敷居が高いって言葉、
間違えやすい言葉の定番じゃん!
敷居が高い=格式が高い
は誤りだし!
敷居が高いって、本来、
不義理や面目のないことがあって、その人の家へ行きにくい。
って意味だし、
つまり、
格式が低い=敷居が低い
って意味にはならず、
ボケのコメントとして成立してないわけで、
そんな間違った日本語使うなよ!
って、
めっちゃ恥ずかしくなって・・
録画消去ボタンを押したんです。
クイズを始めると、必ずおさえる問題があってそれが、
「間違えやすい日本語」
なんです。
『小春日和』は春ではなく、秋から冬にかけての春のような穏やかで暖かい気候の意味ってことや、
『失笑』はスベって静まり返ることではなく、思わず笑いだす、おかしさのあまり噴き出すって意味ってことなど、
『敷居が高い』は
一般常識として知ってる人も全然いるレベルの、
まず最初におさえておくべき間違えやすい日本語の一つなんです!
3年前の僕はこんなことすら知らなかった!
クイズ極めようと思ってる奴がこんな言葉遣いしてたのかよ!
それが本当に恥ずかしくて、
いてもたってもいられず録画消去ボタンを押したのです。
しかし、
消去することができませんでした。
プロテクトされていたのです。
3年前、芸人としてさんまさんと初共演できたことがよほど嬉しかったのでしょう。
そこで我に返ったのです。
・・俺は何がしたいんだ?
間違った日本語だとしても笑いはとれていた。
僕の間違った日本語に気づいた人も何人かスタジオにいたかもしれません。
でも僕の言いたかった意味を自然と汲み取り笑ってくれていたはずなのです。
3年前笑いを取ろうとしていた僕は現在、
笑いをとらず、
正しい日本語をとろうとしていたのです。
『芸人』から『クイズ芸人』になろうとしていた僕は、
『芸人』の部分が限りなく薄れ、
『クイズ』になっていたのです。
このことは戒めなければなりません。
ただ僕は、過去の自分も肯定してあげたいのです。
言葉とは生き物で、
時代と共に変化していくものなのです。
現に誤用している人が多く、
意味としても伝わったのなら正しい言葉といっていいのではないでしょうか?
そして僕は、
10年ぶりに改訂され、2年前に出版された広辞苑第七版を引いてみたのです。
すると、
『敷居が高い』の意味に、
「高級だったり格が高かったり思えて、その家・お店に入りにくい」
という表現が付け加えられていたのです!
時代が変わったのです!
もちろん、広辞苑に載ることで、
正しい日本語になったわけではないことはわかってます!
でも、辞書に載ったのです!
決して恥じることではなかったのです!
辞書作ってる人達ありがとうございます!
岩波書店の人達ありがとうございます!
ん・・
あれ・!?
僕が発言したのが2017年、
広辞苑第七番が出たのが2018年、
もしかして・・
僕のコメント聞いて広辞苑を改めたのですか?
『明石家地下王国』見て辞書作りなおしたんですか?
僕が船を編ませたんですか?
みなさま、
敷居の低い僕のブログにアクセスして頂きありがとうございました。
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