シンガポールでは、毎年8、9月には日本のお盆のような「ハングリーゴースト」というのがあるそうです。名前だけ聞くと、何か恐ろしいもの??みたいに感じてしまうけれど、日本のお盆やお彼岸にご先祖様が家に帰ってくる考え方と同じみたい。          

中国歴の中元節の時期で、今年は8月22日から9月19日までがそれにあたります。

 
この期間は、あの世の門が開かれて死者の魂が地上をさまようといわれており、印刷された高額の紙幣をドラム缶などで燃やし、燃やしたお金をご先祖様に持っていてもらう、という習わしがあるそうです。灯を絶やさぬよう交代で燃やすとか。
 
その中でも弔ってくれる子孫がいない縁者のいないゴーストが、お腹を空かせて、現世の人に悪さをすると信じられており、この魂を供養するために、街中では供養のためのお供えものがされているとのことです。

↑ローソク、線香、おもちゃの高額札束、各種缶詰、果物などが供えてありました。


実物を見てはいないのですが、チャイナタウンではチャイニーズオペラや歌謡ショーなどまるでお祭りのように賑やかなのだそうですが、それも戻ってきている霊を喜ばせ、弔うためのものだそうです。

 

特に信心深い人たちは、この期間には車や家の購入、結婚式、引越し、旅行、水泳、夜遊びなどは控えるそうです。魂がいたずらするのを防ぐためだとか。そして、最終日は、あの世に戻りたくないと、ゴーストが取り付く相手を探しているので、夜の外出はせずに早く家に帰りましょうだって?

皆さん気を付けましょ!

 
ローカルの方の生活を少し意識してみてみると、いろいろ面白いものが知れて楽しいです音譜