オーディション合格後
アーネルはツアーに参加したが
これはオーディションの続きだと思っていた
伝説のロックバンドに会えるだけで
自分の夢がかなった
だから一週間に2日しかないナイトクラブの仕事と
酒浸りの生活にもどっても後悔しないと
どん底の中結ばれた妻と生まれてきた子供のために
歌を捨ててもいいと腹をくくっていた

本当はとっくの昔に正式なリードボーカルとして迎えてられていたのに。。
長い冬は普通の人間としての感覚を失わせる
このオーディション直前のユーチューブの画像が最後の仕事と思っていたのだから
無理もない
そしてツアーが終わった時に新生JOURNEYとしてこの希望の街がレコーディングされた
JOURNEYも又アーネル以上に地獄の苦しみの中バンドの存続の危機を過ごしてきたのだった
背の低いしかもアジア人をリードボーカルに迎えてもどうなるかは
誰もわからなかったし、もしもファンがアーネルを拒否したら・・・・・終わりだ
彼は驚くほどの才能と天性の笑顔と人間性でバンドのツアー史上最高の記録を出す
救世主になったのだった
ロックの魂を己の人生で味わったアーネルの声には誰も成し得ない説得力があり
母の死と路上生活からの歌での脱却
15年間の香港での音楽活動の果て麻薬とアルコールで大切な声を失い
フィリピンに帰った絶望そして又荒れた日々
もうあれから7年全米ツアーに走る毎日だ
幻でもない希望の街はきっとある
彼の人生に神戸を東北を重ねて見てしまう
人間の底力をお感じて悲惨な出来事への冷たい涙ではなく
熱い感動の涙が溢れてやまない
すべての人間がこの事に気づくべき21世紀だ



乗り越えようすべて