(48:34から)車の中 
 
(48:15) フリーダ 泣いている 部屋の鍵を開ける エリン(彼女)が中にいる
 
ハロー!
ハイ!
 
エリン:とてもあなたに会いたかったわ。夕飯を作ったから入って。
 
(48:54) ミアと父親
 
ラッサ:何だ?ドレスのことはお父さんが一方的に間違っているのだろうか?
 
ミア:なに?
 
ラッサ:何かあったのか?ティムとお前に何か?喧嘩でもしたのか?
    お前のお母さんと私も結婚前にはたくさん喧嘩をしたものだったよ
    まあ挙式前はピリピリするものだからな。
 
ミア:なんでもないわパパ、ただ...
 
ラッサ:何かあったのかはっきり言えないのか?
 
ミア:ただちょっと疲れているだけよ。
 
ラッサ:そうか、お前が作った設計図を見せてくれないか? 
    明日はまる1日二人で一緒に過ごそう。
    どうだ?
 
(ミア、うなずく)
 
(ミア、鏡で自分の肩にあるキスマークを発見、唖然とする)
 
ミア:ハイ!
 
ティム:ハイ!何をしているんだ?
 
ミア:私あなたと一緒に家に帰るわ。
 
ティム:家に?
    一週間はここに滞在する予定じゃなかったのか?
 
ミア:ええ、そうだけど気持ちが変わったの。
 
ティム:君は実家が本当に苦手なんだな?
 
(庭でお父さんがワインの残りを飲んでいる)
 
エリザベス:ミアがくれたお花、家の中に持って入ったほうがいいわ。
      素敵な花瓶ね。
 
ラッサ:これは花じゃないよ。蘭だ。
    そしてこれはここに30年以上も育てられているものなんだよ、
    エリザベス。
 
エリザベス:あなたがこの蘭に対するようにあなたの家族に向き合っていたのな
      今のようにはなっていなかったはずよ。
 
(翌朝)
 
ティム:少なくともオスカーにはさよならを言ったら?
 
ミア:シィー!私は早く家に帰りたいのよ。
 
(家のベッドの上で)
 
ティム:ああ、やっぱり家っていいな。
 
ミア:今度私が実家に帰りたいっていったら私にこの旅のことを思い出させて
   忠告してね。
 
ティム:あれ?これどうしたの?(キスマークをみて)
 
ミア:フィンランドで木の枝にひっかけちゃったのよ。私、シティーガールでしょ。
   あとでちょっとオフィスに行って来なきゃならないわ。
 
ティム:行くなよ、明日にしろよ。ん、何?
 
ミア:愛しているわ。愛しているわ、ティム。
 
(53:47)
 
ティム:プラスティックのボード。このフロアもどうにかしなきゃいけないな。
 
ミア:暖炉!暖炉が家にあること憧れだったのよ。
 
ティム:冬にはいいだろうな。
 
(ベッドメイキングをしながら)
 
ミア:冗談でしょ?ジェイコブズバーグは一体どうしちゃったの?
 
ティム:だってあそこはもうボロボロじゃないか。
    フロアも全取り換えしなきゃならないよ。
    それに子供部屋のスペースもないじゃないか?
 
ミア:それはもうちょっと先の話よ!
 
ティム:君が避妊用ピルを飲むのを止めればあと1年半後くらいの話しに
    なるんじゃないか。
 
ミア:あなたも知っている通り、私は今はまだ子供は欲しくないの。
 
ティム:今の今の事を言ってるんじゃないよ。近い将来って事さ。だろ?
    僕との子供が欲しくはないのかい?僕たちは結婚するんだからね?違う?
    子供のことを考えたらちゃんと計画する必要があるだろ。
 
ミア:人生のすべてを計画することなんてできやしないわ。
 
ティム:そうかい。じゃあ物事はどうやって成り立っていくんだ。説明してくれよ。
 
(次の日の朝)
 
ティム:昨日は悪かったよ。君が正しいよ。
 
ミア:私、あなたがこれからのことを計画しようとするとパニックになるのよ。
   とてもストレスだってことわかるでしょ?
 
ティム:君は誰かに引張って行ってもらう必要があるからさ。
 
ミア:なんて言ったの?
 
(ティムがパソコンを見ながら)
 
ティム:オスカーを見てみろよ。変なヒゲなんか生やしちゃって一端の大人に
    なったつもりでいるみたいだぜ。
    まるでサイコパスみたいじゃないか?そう思わない?
 
(携帯がなってティムが話し出す)
 
 
 
(フリーダが夜にパソコンをいじっている)
 
エリン:フリーダ?寂しいわ。ベッドに来てくれないかしら?
 
フリーダ:ちょっと待って。今行くわ。
 
(ベッドで)
 
フリーダ:だめ。
 
エリン:なぜ?
 
フリーダ:わからない。
 
エリン:あなたこの2週間のうちにまるで宇宙人になったみたいに人が
    変わっちゃって、誰だかわからないくらいよ。
    何があったの?少し1人っきりしてあげるわね。
 
(58:27)
 
エリザベス:今日うちに夕ご飯に来ない?
 
フリーダ:行けないわ。
 
エリザベス:なぜ、もううちにご飯を食べに来てくれなくなったのかしら?
      何かあったの?
 
フリーダ:いいえなにも。
 
エリザベス:フリーダ、何なの?
 
フリーダ:なんて言っていいかわからないのよ。
     ミアと私...私たち...
 
エリザベス:ミア?
 
フリーダ:私たちの間にある事が起こったのよ。
 
エリザベス:事って? 説明してみてちょうだい。
 
フリーダ: 私ね、ミアはバイセクシュアルだと思うの。
      でもそれを彼女は認めたくないのだと思うの。
 
エリザベス:それはどういう意味?
 
フリーダ:私とミアはね愛し合っているのよ。
 
エリザベス:まあなんてこと!私はあなたに彼女に親切にしてちょうだいとは
      言ったけれどそういう意味のことではないわよ!
 
フリーダ:はぁ、ごめんなさいね。まるで私が初めっから彼女を狙ってでも
     いたように言うのね。
 
エリザベス:こんなときにそんな軽口が叩けるなんて。
      あなたが誰を愛そうと構わないけれどラッサの娘だけはダメ!
      彼女だけはだめよ!
 
フリーダ:私どうしたらいいの?私だってまずいことになったって思っているわ。
 
エリザベス:それでエリンは?
 
エリン:彼女はまだ知らないけれど何か感じとってはいるわ。
 
エリザベス:あなたはこれと全く同じ事をされたばっかりなのよ?
      あなた自分がどれだけ傷ついたか覚えているの?
      あなたは同じ事をエリンにしているのよ。ひどい事よ、フリーダ。
      あなた何を考えているの?
 
フリーダ:何も...
 
エリザベス:そうよ、あなたは何も考えていないのよ。
 
フリーダ:そうね...
 
(パソコンの中の映像のフリーダ)
 
フリーダ:私、浮気したことなんかないわ。これからもそうよ、そんなひどい事。
 
エリン:帰ってたの?1時間もあなたを待ってたのよ。
 
フリーダ:ごめんなさいね。時間がなかったの。
 
エリン:寂しかったわ。何?
 
フリーダ:私にはできないわ。
 
エリン:何?
 
フリーダ:ハニー... こんなことをあなたに言わなきゃいけないなんて...
 
エリン:誰なの?
 
フリーダ:ミアよ。オスカーの姉の。
 
エリン:ラッサにしたらひどい事ね。レズビアンが2人も家の中にいるなんて。
    あの人、私たちのことをどう扱っていいのかすら分からなくて
    困ってたじゃない。
 
フリーダ:私、ミアを愛しているの。
 
エリン:あなたは婚約者のいるミアと浮気をして私を裏切ったって事よね。
    あなた何てひどい事をしているの?
 
フリーダ:私本当にあなたにこんなことをしたくなかったのよ。
     あなたがどんな気持ちなのかはよく分かるわ。
 
エリン:知っているわ。でももっとひどい事は...あなたってもうちょっと
    お利口かと思ってた。
    あなたは彼女に『お試し』されているだけよ。
    彼女が彼と別れることなんてないわよ。それがわからないの?