今日は助産師としての独り言です
母乳のこと話し出したらきりがないし、ここで延々と書いても、きっと言葉足らずで誤解されてしまうかもしれません。
でもほんの少しでも、読んだらちょっと楽になったと思ってくれる人に届けられたらと書いてます。
病院で、それから行政の母子訪問で、多くのお母さん達と係ってきました。
その中で多くのお母さん達が母乳のことで悩まれている姿も見てきました。
きっと、母乳は素晴らしいのよ!もう少しこうするといいですよ、と出来るだけ母乳育児がスムーズにいくよう、沢山のサポートやアドバイスを周りの方々から受けられたことと思います。
でも指導を受ければ受けるほど、病院や助産師それぞれの取組や考えの違いに混乱したり、母乳を強く勧められ人工乳を飲ませることに罪悪感を感じてるお母さん達もいらっしゃるのではないでしょうか?
大泣きし、いくらあやしても泣き止まない、1日中吸わせて何もできない、人工乳は足し過ぎるな、回数を減らしてと指導を受けたけど母乳は出ているの?吸わせても吸わせても泣き止まない。
そして疲れ果て泣きながら育児をされていたり、赤ちゃんに対してかわいいと思えなくなったり、そんな辛そうなお母さん達・大泣きして満足感を味わえない赤ちゃん達と接する度に胸が痛みました。
お母さんや赤ちゃんを泣かせているのは、私達助産師が原因なんじゃないかと思うからです。
泣き続ける赤ちゃんと24時間一緒にいるお母さんの辛さって、指導する側は想像しているのでしょううか?その人に合ってない極端な指導内容がお母さんを追い込んでいないでしょうか?
母乳は確かに素晴らしい!でも足りなかったら人工乳を足しても良いんじゃないかと、私は思います。
人工乳を足す時には、回数は少なく量も少なく、そうしないと哺乳瓶に慣れ母乳を吸わなくなるという指導を聞いたことがありますが、本当にそうでしょうか?
母子訪問で伺うと、母乳の量が増えるとミルクを飲まなくなり、量も回数も自然に減っていくのが一般的なように思います。
乳児期の栄養はとても大切で、この時期に栄養が足りないことがその後の成長に影響し、低身長につながることもあると聞いたことがあります。
何より赤ちゃん本人にとって、飢餓状態が続き、常に満足できずに大泣きし、大好きなお母さんが笑ってくれない、そんな状態が延々と続くことが果たして精神衛生的に問題はないのでしょうか???
母乳だけが赤ちゃんを育てていくのではありません。
母乳も大事。
でも私は赤ちゃんにとってお母さんの笑顔こそが一番大事だと思ってます
笑えてますか?
楽していいんですよ
泣き止まなかったら、ちょっと多めに人工乳を足してみてください。