前回の続き。
先日のブログに触発されて思い出した、今思えば「アスペっぽいこなー」っていう子供のころの記憶。
人の真似をしてはいけません
小さいころ、僕は図画工作(美術)が好きだった。
ある日、テーマは何だったか忘れてしまったが、一人のクラスメイトが先生に怒られていた。
「○○君、人の作品の真似をしてはいけませんよ!」
それを聞いて、僕は人の真似をしないように気を付けようと思った。
しばらくたって、自画像の授業があった。
顔は人それぞれ違うとはいえ、人間の顔はだいたい、上部に髪の毛が生えていて、もう少し下に目が2つ付いていて、中心あたりに鼻があって、その下に口がある、というような構造をしている。
僕は急にどこまでが真似になるのかわからなくなってしまった。
最終的に、他人の真似になってしまわないように、肌の色を緑にして、目や鼻の位置をちょっとずらすことで対応することにした。
これがもし、ピカソ並みに絵が上手な人だったら、
「通常の模写ではカメラに及ばないから、うまく描こうと思えばはで描けるけど、敢えて崩して描いた」
とかのようになることもできたかもしれないけど、絵がうまくも下手でもない僕は、作品のクオリティがただただ下がっただけだった気がする。
学ぶことは真似ること
でもあるとき、
「どんどんうまい人の真似しろ!」
誰かがそう言ってくれた時に気が付いた。
そうだよね!やっぱ真似しても良いんだよね!!
それ以来、僕は安心して人の真似をしている。
学ぶことは、真似ることから。 「型」がなければ、「型破り」はできない。
その通りだと思う。
参考:学習パターン(Learning Patterns)
http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/LearningPattern_No8.html
これからも似たような勘違いはあると思うが、外に向けて心を開き続けたい
今回の教訓は、他人の考え方の一つの側面にとらわれてはいけない、ということだと思う。
「人の真似をしてはいけない」というその先生意見も、その状況には適していたのだ、たぶん。
そして、アスペ(疑惑)の僕は、これからもたびたび意図を取り違えてしまうことがあると思う。
けれども、心を閉じずに、様々な意見に耳を傾き続けたいと思う。
それをやめてしまったら、僕は変な考え方に固執したまま、成長が止まってしまう気がするからだ。