ときどき見ているNHKの100分で名著という番組を見たら、ラッセル「幸福論」を特集していた。

面白かったのでメモ。

 

 

 

 

バートランド・ラッセルってどんな人?

バートランド・ラッセル(1872-1970)
イギリスの哲学者。数学者、思想家、政治家でもある。
また教育にも興味があり、学校を作ったりもしたそうだ。
ノーベル文学賞受賞したり、あの有名なアインシュタインと共に『ラッセル=アインシュタイン宣言』という宣言をしたり、めっちゃすごい人

今回は、1930年に出版した"The Conquest of Happiness"(幸福論)という本についてのお話し。

ちなみに、ラッセルさんは生涯で4回結婚したらしい。
うまくいかないときはさっさと離婚した方が幸せということを意味しているのか。

 

 

 

 

講師の小川仁志さん



https://twitter.com/tetsugakusha


講師の小川さんは人当り良く、説明もわかりやすい印象。
ただ、ひねくれたことを言えば、この小川さんが自身の過去について話したエピソード

 

「ひきこもりしていた時、藁にもすがる思いでこの幸福論に出会った」

 

って話は、自己ブランディングのための創作エピソードに思えてしまう。

 

 

 

ラッセルさんが幸福になれた3つの理由

①自分が一番望むものが何かを知り、その獲得に努める


②望むもののうち、獲得不可能なものを諦める


③自分の欠点に無関心になり、興味・関心を外の世界に向ける
 

上記①はみんなやろうとすると思うけど、②のように実現が実質不可能なものを潔く諦める、ってのはなかなかできないことだと思った。
また③の「外に目を向けろ」ってのはこのあと出てくる『自己没頭』とも共通するところがあり、ラッセルにとって重要なメッセージな気がする。

 

 

 

自己没頭ダメ、絶対

ラッセルさんが幸せになれた3つの理由、前章(ラッセルさんが幸福になれた3つの理由)の③ともちょっと似てる。

一言でいうと「自分の殻にこもらず、とにかく外に目を向けましょう!」というメッセージ。

以下、自分の殻にこもりがちな人よくある現象3選

 

①罪の意識に取りつかれた状態になってしまう

幼少のころの道徳や罪の意識にとらわれすぎてなんも楽しめない

例1.お酒はダメ→酒を飲んでもつまらない

例2.デブは罪→食事を楽しめない

 

②ナルシシズム

人から賛美されたいという強い欲望が強すぎる。

他人を愛せない、自分しか愛せない。

 

③誇大妄想狂
自己を誇大に評価するような妄想をしてしまうことらしい。

権力者にありがちとのこと。

 

 

 

 

 

ラッセルさんの教えまとめると・・・

【ラッセル流、最速で幸せになるために守るべき3つのこと】

①自分が一番望むものが何かを知り、その獲得に努める
②望むもののうち、獲得不可能なものを諦める
③自分の欠点に無関心になり、興味・関心を外の世界に向ける

 

【自己没頭に陥って不幸になりそうなとき避けた方が良いこと】

①罪の意識に取りつかれた状態
②ナルシシズム
③自己を誇大に評価するような妄想

 

 

 

 

 

感想

NHK 100分で名著、ラッセルさんの「幸福論」面白そうだ。

実践的な考え方や、積極的に幸福になろうとする姿勢は、どこかアドラー心理学と似ている気がする。

ぜひ全話見たい。