この日は朝から大聖堂見学ピンク音符

 

 

事前にオンラインで予約しておきました。

優先と迷ったけど、普通のエレベーターでテラスへ行くチケットにしました。

この日は待ちはまったくなく、すんなり。

 

間近でゴシック建築の彫刻が見られる素晴らしい機会です。

 

 

文芸保護に力を入れていたミラノ公国君主ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティ(Gian Gleazzo Visonti)により1386年より建設開始、イタリア北部のCandoglia採石場の大理石を使用し、多くの建築家、彫刻家、労働者を集結させ約500年かけ、1813年に完成したそうです。

135本の尖塔の先には聖人の像、頂上の尖塔には重さ1トンの黄金のマリア様が輝き、その高さは108m。近代化が始まる1950年代までこの高さがミラノの建築物の高さ限度だったそうです。

 

度重なる戦争、宗教改革のため中断され、ミラノ公国を征服したナポレオン・ボナパルトの命によりフランスの資金でようやく完成。

ヨーロッパでは至る所でナポレオン・ボナパルトの名前が出てきてさすが、と改めて彼の功績を知ることになります。

 

こんな高さに重い大理石を積み上げるなんて考えただけで大変な作業。

その上に自分が立っているのが信じられません。

 

第二次世界大戦の際、ミラノも爆撃を受けましたが連合国軍の判断で大聖堂は爆撃を逃れたそう。

人智を超えた力で守られたのかも。

 

ドゥオーモ全体には聖書の人物、聖人、預言者など約3500体の彫刻があるそうです。

 

細部に渡り芸術の塊、じっくり見てたら一日いられますね。

1日ではもちろん足りないけど。

 

テラスの見学を終えると、階段で降りそのまま大聖堂の中へ。

旧約聖書、新約聖書、聖母マリアのエピソードなどが描かれているステンドグラスは全部で55枚。

 

2台あるパイプオルガン

 

中世では識字率が低かったため、聖書を絵本のようにして信者に伝えるためにステンドグラスが作られたそう。

 

 

柱には聖人や殉教者たちの彫刻が。

 

 

イエス・キリストが磔にされた際の釘、聖釘の1本が保管されています。

328年ごろ、コンスタンティヌス1世の母親、聖ヘレナがゴルゴタの丘で聖十字架と共に発見しローマに持ち帰ったと伝えられています。

正面の祭壇の頭上の赤い光、この場所に保管されているそう。

毎年ニヴォラ祭の際、大司教によって取り出され、一般公開される。

 

 

スカラ座前のレオナルド・ダ・ヴィンチ像

 

スカラ座