残り風 | HISASHIのblog「さわやかな日々(*^^*)」

秋山ゆりかN2GU

2015年8月10日、チャオ べッラ チンクエッティ・THEポッシボーのメンバーとして活動してきたあっきゃんこと秋山ゆりかさんが9年間在籍した同グループを卒業しました。
秋山ゆりかオフィシャルブログ「みなさんへ大切な報告」

僕があっきゃんを最初にみた9年前の舞台つんく♂タウンTHEATER『CRY FOR HELP!~宇宙ステーション近くの売店にて~』がまるで昨日のことのように鮮明に思い出されます。
9年間という時間は過ぎ去ってしまえばあっという間ですが相当に長いもので、しかもほとんど安定したことがない波乱万丈の棘の道、本当にあっきゃんはがんばってくれました。自分自身のことを考えても、直接的にせよ間接的にせよあっきゃん・THEポッシボーをきっかけに数多くの皆さんと出逢っているし、あっきゃんが僕に与えてくれたものはとんでもなく大きいものだったんだと感じています。
あっきゃんの最初の印象は純粋でひたむき。舞台で男前な役をやろうとラジオ番組をきっかけにヤンキーキャラをつくられても自分にとってそれは本質の部分で9年間まったく変わることなく、あっきゃんの、時に不器用と思えるほどまっすぐな生き方に心洗われ勇気づけられ何度も助けられたものです。
あっきゃんの想い出はあまりに多すぎてすべてを語ることはできませんが、すごく印象的なのは渋谷Club asia P(現Glad)で行われたTHEポッシボー3周年イベント、つらかったこともまじえながらこんなことを語ったのを覚えています。
「ポッシボーはファンの皆さんと距離が近い。それが私の自慢です。だから私はこの距離の近さを保ったまま、もっともっと大きくなりたい!絶対そうするから!」
あっきゃんのその言葉、その心意気に感動してあっきゃんとその夢を見ていきたいと誓ったものですが、それから紆余曲折ありながら信念を貫いて5年後に本当にファンとの近さを保ったままで10倍以上にあたる中野サンプラザを満員御礼SOLDOUTにし、愛で満たされた素晴らしいライブをやってくれるなんて、こんなことが出来る人は他にいないでしょう。この奇跡をリアルタイムで体感できたことに感謝しています。
2011年の震災でも当時やっていたセレンドを使ってポッシボーは無事だって真っ先に知らせてくれたのがあっきゃんで、その一言でどれほど安心したことか。暗く沈んだ中の浅草花やしきで震災後に初めてポッシボー5人が揃って歌ってくれた「LOVE IS HERE~希望の光」に涙が止まらなくて、この日のことを一生忘れません。
その後、5周年ではそれまで良くも悪くもつんく♂さんの用意してくれた道に沿って色々なことをやっていたことから「歌」に専念した活動への道を選んで、それこそあっきゃんが辞める決心をして毎月単独ライブと2マンを行い新曲をライブレコーディングで出していく「半年ばく進計画」を完走。ラストの新宿FACEは今まで一緒に頑張ってきたスタッフさんが生バンドをやるという心にくい(その後は恒例となるが)熱い情熱のライブで涙・涙に中野サンプラザを目指すことを宣言。その先にビクターさんとの出逢いがあり、数々の苦難の中諦めずに頑張ってきて、たくさんの奇跡が生まれました。まさにミラクル旋風。ドラマ以上に波乱万丈で充実したかけがえのない青春でした。
あっきゃんが愛をこめて歌を届けてくれたことが、不可能を可能にしてきたのだと確信しています。
つんく♂さんが数年ぶりに作詞した「NeverNeverGiveUp」には「やっぱあの日の悔しさを思い出せば心は熱く燃えてくるから 自分で決めたことに自画自賛」というメッセージがあります。つんく♂さんが楽曲プロデュースから離れてから自分で決めたこととは、ポッシボーにとっては歌を歌っていくことでしょうが、立場上褒めることはできなかったり現代の日本はなかなか褒めてくれる世の中じゃないけれども、自分で決めて全力でやったことは自信を持って自分で自分を褒めなさいということでしょう。信念とプライドを持って戦うことの大切さを教えられました。
今回の卒業はあっきゃんの純粋でまっすぐな性格が決断させたと考えれば、あっきゃんらしいと思います。9年間本当にがんばりました。13歳の時から青春のすべてをポッシ・チャオベラに捧げたのだから、精神的にも肉体的にも満身創痍でしょう。本当に本当に感謝しています。
あっきゃんが自分でセットリストを組む際によく入れていた「スタート」そしてあっきゃんがメインで歌った「二子玉川」では歌を通して『もっと強くならなきゃいけない』と伝えてくれています。9年ですから正直いってあっきゃんの卒業は辛いものですが、僕も強くあらねばなりません。
あっきゃんが本気で考えに考え抜いて決心した新しい道ですから、あっきゃんの決めた道を応援します。直接エールを送れなくても、9年間戦い抜いたポッシボー・チャオベラチンクエッティの魂を持って、困難な時でも自分で決めたことに自画自賛して頑張ってほしいです。
あっきゃんには愛をこめた歌に奇跡も夢も見せてもらって9年間本当に幸せでした。感謝の気持ちでいっぱいです。THEポッシボー・チャオべッラチンクエッティのあっきゃんに出逢えたことは一生の誇りですね。
最後に、これからのあっきゃんの人生においてどんな形でもいいから歌だけは捨てないでほしいと願いながら、筆をおきたいと思います。

秋山ゆりか9周年T