牛乳が苦手で
でも甘いものなら
アイスクリームもプリンも
ショートケーキも好きで
・・・・・

そんな母の大好物は 干し柿です。
母が他界しました。
物を咀嚼できなくなり
飲み込めなくなり
水分を摂ることさえ
ままならなくなって
最後に自分から口を開けて
ゴクン と喉を通してくれたのは
ハーゲンダッツのアイス
でした。

さすが
脳出血で倒れてから約30年
よく生きてくれたね
と 父と話しました。
よく頑張ってくれました。
思い返せば母に対しては
いろいろな感情があり
心の底に澱んでいました。
でも、最期を看取り
気づけば どれもこれも
笑って話せる思い出となり・・・
澱みはなくなりました。
誰にでも親はいます。
こうした私の境遇は
さいわいである と思います。
はぴ
が逝ってしまってから

約2か月
母も逝き
なんだか しん…としています。
明るい時間に帰宅できる日
心が弾むのは
「今日は はぴ
と

明るい景色を歩ける」と
自動的にウキウキが発動するから
スーパーマーケットで
干し柿を見ると 足が止まるのは
母の好物だから
共に過ごした日々は
身体に心にしみついているものです。
きっとこれからも私は
そんなふうにウキウキしたり
足を止めたりするのでしょう
母の最後の一呼吸を
そばにいさせてくれて
看取らせてくれて
ありがとうございます
ほんとうに ほんとうに
ありがとうございます。