「おやすみなさい」の前に
宇宙の本を読む わたしたち
ページを進むごとに
宇宙の果てしなさに目をまるめ
見合わせては しばし言葉を失う
ねえ わたしたちが
ここで こうして息をして
触れたり 感じたり ふるわしたり
そのひとつひとつ
すべてが奇跡なんだね
ああ なんて愛しい
生きていること
ここに生きている こと
何があっても
何もなくても
あなたは わたしは
それぞれ 唯一
こんなにも小さくて
こんなにも壮大で
思いを馳せるほど
宇宙は広がるね
今夜も 宇宙へ帰ろう
すべてが
ともに生かし生かされる世に
なりますように