ふわふわと細かい何かが舞い上がって
胸元や前髪のあたりを舞うのだけれど
それが何かわからない…
いるのかいないのかさえ
あやしく思えてくるほど儚いそれを
いとおしく思う懐かしい感覚
ここに生きるわたし
目の前にいてもいなくても
触れることができてもできなくても
在るということにちがいはない
すべてがあってなにもない
たしかなのはわたしの拍動
ここに生きるわたし
そうしてたくさんの“わたし”を
わたしは感じることができる
いるのかいないのかさえ
あやしく思えてくるほど儚いそれを
いとおしく いとおしく思うのです
