入院するの楽しみだなぁー。

あそこの病院のゴハン!豪華だし、美味しいの!
毎回写真に撮るからね!!














出産するまで入院するのが楽しみだった。




私が入院していた産婦人科は、食事が豪華で美味しいと評判だ。





長男を出産する時に、その噂をきき、当時住んでいた家から近いこともあって決めた病院だった。







長男と次男の時は食事が出る度に写真を撮っていた。

誰かにご飯を作ってもらえるってありがたいなと思いながら、帰宅してから始まる育児生活の前の束の間のリラックスタイムを長男と次男の時は楽しんでいた。




今回もその筈だった。










夜ごはん、どうしますか?

持ってきましょうか?








部屋は個室だが、食事は基本食堂で食べることになっている。

産後すぐの人、どうしても部屋で…
という人以外は皆集まることになる。






他のお母さん達に会いたくなかった。



授乳室で会うのは仕方ないけど、食堂で会うのは嫌だった。


…だけど………








いや、食堂で食べます!!
ありがとうございます!





思い切って食堂に出た。



食堂には私の他に4人のお母さん達がいた。




そのうち2人は私より年上で、私と同じ3人目出産。






……この人達、私より年上なのに…
なんで私の子がダウン症なの………



心がざわつく。





授乳室で私だけ搾乳している。
気付かれてるかな?
変に思われてるかな?



色々と考えてしまう。





だけど、誰も気付いている様子はなかったし、食事の時はこの2人と話すことが多くなった。









変に意識して壁を作ろうとしていたのは私。
娘を1番差別的な目で見ていたのは私。




わざわざ

ウチの子、ダウン症の疑いがあるって言われたんです…

とまでは言わないけれど。





もし検査をして、娘がダウン症だったら…
健常者の子と関わらないといけないことも多いし、もちろんその親さんとも関わらないといけない。

私が逃げてちゃダメだ……







相変わらず部屋で1人になると涙は出るし、ダウン症について検索してしまうし、嫌な感情がフツフツと湧いてくるけど…



他のお母さん達と一緒にいる時は笑った。
みんなと一緒にご飯の写真撮ったり、子供の話して盛り上がった。







…私…
強くならないと………