音楽能力検定試験(指導グレード)合格 

 音楽専門家の登竜門、ヤマハ音楽能力検定「指導グレード」に合格することができました。

 

〈グレードとは〉

 試験内容/要項 - ヤマハ音楽振興会 (yamaha-mf.or.jp)

 水準としては、13~6級までが学習者グレード、5級以上が専門家・指導者グレードと区分けされています。

 5~3級は、「プロフェッショナルとしての専門的な音楽知識・能力」が要求され、「演奏」と「指導」両方取得することで「〇級認定」とされ、専門家として音楽教室で講師も務めることができます。

 

1.平均的な取得年齢

 取得の平均的な年齢は、小学生の頃から日々練習している人で、6級までが小(中)学生、演奏5級が中~高校生、指導5級が音大志望の高校~音大生、指導4級が音大~院生、程度とされています。3級以上は自作曲なども必要となり殆どいないようです。

 

2.要求水準

 理論的な裏付けが無く、強弱や速遅等の表現を中心とした楽譜を再現する練習がメインの場合、「ピアノ演奏グレード」5級が、上級演奏者として限界となります。

 次のステップである「演奏グレード4級」や「指導グレード5級」は、どちらも「和声/コード進行法」などの理解や、調性感覚が求められます。具体的には、メロディーだけの楽譜を見て適切な伴奏を付けたり、曲内での調の変化などがつかめなければなりません。また、指導グレードは「楽典」の「音程・音階・和音・調性判定」が自由自在に使いこなせることや、ソルフェージュ(メロディ視唱、ひきうたい)、鍵盤実技(伴奏づけ、移調奏)、コード進行法、聴音など学習範囲も多岐に渡るため、音楽能力としては各段にレベルアップします。1つのステップアップに2~3年はかかるのではないでしょうか。

 この段階から、いわゆる「音楽」が「音学」となる分岐点です。音楽の見え方が、表現を楽しむものから、構造や仕組みを楽しむものへと、全く変わってきます。

 

3.私のこれまで

 私は中高生の時に演奏グレード5級合格後、音大進学への選択はせず、次のステップには年数や労力も要するため、一旦、レッスン通いは卒業しました。

 他方、10代後半から20代は、ご縁があって、主に声楽を勉強していました。

 10代での5級「認定」取得は、音楽学習者としては最高水準にあると思います。自分自身、やり残したという思いがあり、心残りであったため、今回、10代の続きで、全くの独学で取組みました。

 ハードルはやや高いと感じましたが、何とか検定に合格することができました(各科目で気付いた合格のポイントは、別途項を設けたいと思います)。独学でサクッと採れたので、割とセンスはあったのかもしれません。私の検定合格は母の念願でもあったため、母に合格の旨を伝えると喜んでいました(親孝行)。これで心残りの1つが解消されました。

 

4.私のこれから

 私は、今般、演奏グレードと指導グレードの両方を取得することができ、5級「認定」となりました。

 将来、機会があれば、音楽教室等で小中学生や中級者までを対象としたピアノ講師等もしてみたいと思います。

 また、時間と能力が許せば、演奏~作曲など更に高みを目指せればと思います。

 

 

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