店に着いて着替えてると女の子がキャーキャー言いながら駆け寄って来た。

[昨日の野球選手の人ですよね?いいな~桜花さん]

[私野球分からなくて]

[羨ましい~悔し~]

本気で羨ましそうな夏実に

[私指名被ってるから夏実ヘルプで行きなよ]

と言ってあげると

[いいんですか?桜花さんマジ大好き]

頬にちゅってされて夏実は嵐のように去って行った。


ちゅっもいいけどグロスでギトギト。笑



武とは同伴して来たし被ってるお客さんの所を一回りして武の籍に戻ると愕然とした。机の上に

ドンペリ白、ドンペリロゼ、ドンペリブラック、ドンペリゴールドが並べられてた。
封があいていないのを見て一安心。


[武!なにしてるの!]

[お~桜花俺のオカンみたい~]

[オカンじゃない!ってこのシャンパン!]

[桜花が俺と付き合ってくれるなら全部返却する。無理なら全部開ける]

ん?普通反対じゃない?
二回目なのにこういう飲み方はしてほしくなかった。

[真面目に聞いて!]

[俺は真面目!明日帰るし今日しかない]

[だったら尚更次でいいじゃない]

[次は半年後!]


そのあとも口論は続いて

[じゃあ友達からっていうのは?]

[友達?]

[そうそう。まずはお互いをもっと理解しようよ]

[友達ならいいよ]

[やった~!じゃあ友達祝いにシャンパン開封]

[ちょっ約束が違う]


時すでに遅し。

シャンパンは開封されてた。

ゆうやと別れてそのまま美容院にセットに行った。
今日はちらして巻おろし。

髪の毛はセットしたら綺麗に見えるけど毎日の逆毛とスプレーのダメージで普段はパサパサだった。


軽く化粧を直して待ち合わせ場所へと急ぐ。

[お待たせ]

隣を見てビックリした。

でかいっ。

私が150センチしかないのもあるけど見上げる程の大きさ。思わず

[身長何センチ?]

って聞いてた。笑

[俺?187位かな]


聞いて更にビックリした。
ジャイアント馬場位?笑


ご飯はイタリアンだった。
タクシーを乗り降りする時もレディーファーストで行動一つ一つが紳士に感じた。

やっぱりスポーツ選手は遊び慣れてるな~って思ったっけ。笑


[桜花は野球好き?]

[ゴメン。私野球まったく分からない。汗]

[マジ?分からない方が嬉しい]

彼の顔がぱ~っと笑顔に変わる。

[でも理解してくれた方が嬉しいものじゃない?]

[無理無理~元カノが野球詳しくて練習見に来る度にその日説教ばっかりだった]

大きい体を小さくさせて話す彼に笑ってしまった。

[今の彼女は?]

[今はいないよ。]

[口うまいな~]

[本当にマジで!]

真剣な顔で言うもんだから

[わかった。信じる]

って言った。

帰り道ゆうやと話しながら帰ってた。


[ゆうやってなんで彼女作らないの?]

[俺は今姫でいっぱいだし。笑]

[私迷惑かけてないし]

[うそうそ。笑
桜花に彼氏できるまで桜花は俺が守るよ]

[兄ちゃん…涙]

[こんな妹嫌だし]


ゆうやといたら相変わらず笑顔が絶えない。
ふと携帯を見たらメールが来ていた。


[昨日はありがとうございました。もし良かったら今日同伴しませんか?]

武からのメールだった。

[ゆうや~私今日同伴になった]

[誰と~?]

[昨日来た野球選手]

[全然分かんね~笑]


私たちやっぱり似てるな。笑