みなさんは旅の道中で


"だれか医療従事者はいませんかー?"
"日本語しゃべれる人いませんかー?"


と言われたことはありますか?



私は今回、ハワイの旅でそれに遭遇しました。しかもダイヤモンドヘッドの頂点で。


~~~

ダイヤモンドヘッドの頂点にやっとつき


ワイキキの街並みや綺麗な海や山を見下ろしながら


写真をとったりリラックスしていると、



"Anyone speaks Japanese? Need help!! Need translation anyone???"

と仰々しく叫んでいるひとが頂点にきて


なんだ?

とその現場に行くと、



日本人のおばあちゃんが血を流して倒れているではないか!
そして嘔吐物も周りに。



そこにはすでにホリデー中の医療者たちが応急処置をしていて、


アメリカ本土から来ていたドクターはなぜか包帯を持っていておばあちゃんの頭の傷口をまきまきしていて、


カリフォルニアでEDで働いているナース2人は状態観察していて


私に状況を報告してきた。


どうやら登山の途中気分が悪くなり、
ふらっとなり頭を打って、起き上がろうとしたら嘔吐したらしい。


回復体位をとらされていて、
意識はある。


救急隊を呼んでもう15分は経っているらしい。


おばあちゃんの娘さんは看護師らしいが、英語が喋れないんだと、固まっている。

婿はこの様子をおばあちゃんの頭の先で心配そうに茫然としている

孫はおばあちゃんの様子を見て号泣している。


おばあちゃんの既往を娘に確認し、

高血圧、糖尿だったので、飲んでる薬など聞くと、わからないとのこと。(ナースだろが!!!笑) と心の中で思いながら、、、


おばあちゃんの状態が安定しているので、

まずは家族を安心させた。

こんなところでおばあちゃんがこんなことになり、気が動転するのも無理ないな。


"おばあちゃんは大丈夫。ほら、ここにいる人たちはみーんなメディカルチームであれがドクター、この2人は救急で働いているナース達、いま来たのもドクター。そしてわたしもナースだから、おばあちゃんは世界のメディカルチームに見守られてるから大丈夫"

と、説明し、


救助が来る間、
カリのナース達と


"救助遅いねぇー"
"ヘリでくるのか、何でくるのか?"


幸い、ヘリポートの真横で倒れていたため、よかったが、


もし、道の道中とか、狭いトンネルの中とかだったらどうしてたんだろうね?

とそんな話をしながらさらに15分後やっとヘリが到着。


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救急隊に申し送りをし、

ものの5分でおばあちゃんと家族は病院へ運ばれた。

救急隊の人たちは、おばあちゃんに、

"Daijyobu?? Daijyobu??"

と連呼し、

ヘリに乗るのを怖がっている孫に対し、

"Daijyobuuu"

と言っていた。


"Daijyobu"

が唯一知ってる日本語らしい。



カリナース達と、ホリデー中もIVセットや血圧計などを持ち歩かないとね。と談笑し、on dutyを終えた。


その後、おばあちゃんの家族から連絡がきて、


精密検査後、異常はなく、無事に日本に帰れますとの一報をうけた。


それにしても、70代のおばあちゃんをこんなかんかん照りの時に山登りなんて連れてくるなよーと思いましたが、


おばあちゃんが無事でなによりでした。