東日本大震災から、もう10年。
私の10年前のこと。
私は震災があった日は、
当日2歳だった娘と家に居ました。
大きい揺れがあった後、
家の中に居ると娘も怖がるので、
昼間は近くの公園に行きました。
うちの地区は停電していて、
昼間は良かったものの、
夕方になるにつれて暗くなるし、
寒くなるし、
これはいかん!!
と思って、
その時やっと、実家に帰ろう!
って思いたって。
(もっと早く気づいてれば良かったけど)
実家へは、バスに乗れば20分くらい。
しかし既に、
バスなんて全く動いていなかった
娘を連れて、
1時間以上歩く覚悟を決めました💨
(まだ車も、自転車も持っていなかった)
しかし!
2歳の娘が歩いてくれるわけもなく、
抱っこ。
ずっと抱っこして、
歩いていたその時、
1台の車の窓が開き、
私と娘の姿を見つけて、
女性が声をかけてきてくれたのです。
「どこまで行くんですか?
今、息子とこの先まで行く途中なので、良かったら乗って行きませんか?」
私は、正直娘の抱っこに限界もきていて、
その方も親子だったこともあり、
お言葉に甘えて、乗せさせて頂きました。
車の中で教えて下さったのですが、
その方は、前に震災を経験されているそう。
その時の大変さを経験されて、
助け合いの大事さをより感じたそうです。
知らない人に声をかけること、
私にはできるだろうか…
勇気を出して声をかけて下さっただろう
その思い、
感謝しかありません。
しかも!
娘にパンまでくれたんです
しかも、もっと食べたい、と言い出す娘💦
そんな娘にも快く2個目をくださりました。
有難い…
そして、私達は実家の近くまで
たどり着くことが出来ました。
抱っこのまま歩いていたら、
どうなっていたんだろう…。
私はその時は、
お礼を言うことしか出来なかった。
もう、
その方にお会いすることはないけれど、
私はこの出来事を忘れることはありません。
この時に頂いた恩を、
直接その方にお返しは出来ないけれど、
少しでも世の中にお返ししていけたらと
思っています。
毎年この日に思い出し、
気持ちを新たにする日でもあります。
人との繋がり、ご縁に感謝。