私は、ゆっくりと、しかし瞬間的にその時代に戻っていきました・・・
気づくと、そこは埃っぽくて黄土色をした、かたい土の道が続く場所でした。
私は、こげ茶色のスーツを着用し、
トラベルケースを手に持っていました。
この中には、数々の仕事で使用する道具が入っています。
カメラや、まだ完成されていないであろう地図、ペンケース、コンパス、
その他いろいろなものを毎回、この鞄に詰めてあちこちへ出かけています。
今回の仕事は、この土地の調査です。
土地の調査・・・
そうです、私の仕事は、国のある機関に属していて
未開拓の地とされる場所の、実態を調査する仕事です。
その土地の風土、暮らしている人々はいるのか、どんな植物がいて、動物がいるのか。
そんなことを、数週間から長い時には数か月くらいの間、滞在しながら調査します。
今回も、私の国からは遠く離れたこの地へやってきました。
ここへは、小さな飛行機で来ました。
この、飛行場がある国、といいますか、場所は、以前から知っていて、
すでにここのことは調査済みです。
治安も、この近辺は悪くありません。
この、利用客もほとんどないような、もう閉鎖されそうなくらいの飛行場に降り立つと、
今回の私の調査をサポートしてくれることになっている、現地ガイドがいました。
sariは、浅黒い肌の、陽気な男性。
年齢は私よりも少しだけ若い感じに見えます。
私は、sariに向かい帽子をとってきちんと挨拶をし、その後、彼の誘導で飛行場を後にしました。
荷馬車で、目的地へと向かうことにしました。
予想はしていましたが、この土地には車両があまり整備されておらず
・・・おそらく、燃料があまり供給できないのでしょう。
それで、動力といえば未だに家畜動物が使われているようでした。
sariは、荷馬車を操っている年配の男に、何かを指示しました。
今回の行先、私の調査をする土地は、予め無線通信にて彼に伝えてあって、
そのための下準備は、すべて彼にお願いしています。
なので、この荷馬車も、sariが手配してくれていました。
これから、しばらくの期間、彼らと共に過ごしながら
私はこの場所を調査していく予定です。
これは、ソウルヒーリングヒプノセラピーのセッションで
過去世(だと思われます。)へと戻った時の体験です。
長い長い旅の、始まりの部分です。
続きはまた、書きます。