晴れて出産を終えた私は、母になりました。
出産翌日には、点滴やお小水の管が外れ、自由の身に
まずは、歩行訓練です
第一関門・・・ベッドから起き上がるのに一苦労です。
普段何気なく行っていた起き上がる動作が、意外と腹筋を使っていることに気づきました。
腹筋に力を入れると傷が痛むので、それ以外の力を駆使して起き上がります。
病院のベッドはリクライニング式だったので、まず限界まで背もたれ(ベッド)を起こし、腕で体を仰向けから横むきの体勢に変えました。
ちょうどいい手すりがないので、ベッドの面を手で押して、少しずつ体を起こします。
今度は、ベッドの高さを調節し、足がつくちょうど良い高さに。
地面に足を下ろし、慎重に立ち上がりました・・・!
(「クララが立った・・・!」とでも言いたいシーン)
実に1日ぶりです。
まっすぐ立つことができ、看護師さん助産師さんもびっくり!
(私を2人で抱えて起こそうと思っていたのか、2名体制で来てくれていました。)
確かに、入院前にYouTubeで見た「帝王切開後の女性」は、おばあさんのように腰が曲がって歩いていました。
つい傷をかばい、背中が丸くなりがちですが、かえって姿勢を正した方が痛くないようです。
そのまま、病室内を数歩、歩きました。
体がガタガタで思うように動かず、非常にゆっくりな歩みです。
思った以上に自分の体が思うように動かず、衝撃でした。
歩行訓練というくらいなので、そのまましばらく歩かされるのかと思いましたが、「数歩歩けたらOK」とのことでした。
ずっと病室内に閉じこもっていたので、廊下へ出られることを期待していましたが、ちょっぴり残念
(スパルタ式でないのはありがたい)
その後、術後、初めてのトイレへ
まず、便座に座るのが一苦労でした。
手すりにつかまりながら、かなり慎重に座ります。
意外にも便座の位置は低く、しっかり座ると、お腹が圧迫されて痛くなってしまうので、座ってからも手すりにしがみついて、姿勢を保っていました。
リアルな話で恐縮ですが・・・
排尿が染みました・・・
内部で傷に触れているのでしょうか。
文字通り、体の内部で染みる痛さがありました
こればかりは、自分ではどうすることもできないので、耐えるほかありませんでした。
普通分娩の方は、出産翌日より母子同室でしたが、帝王切開の場合は出産2日後より同室のため、今日1日は1人生活。
まだ痛みはあるので、ベッドから起き上がるのが一苦労ですし、お腹に力を入れることができない、寝返りすらうてない・・・こんな状況の中、赤ちゃんのお世話ができるのだろうか・・・と不安な気持ちでした。
その反面、「明日から母子同室が始まるから、どうにかして早く動けるようにならなくては!」と気合いが入っていました。
病室にこもりずっと一人ぼっちで寂しいのと、赤ちゃんに会いたかったこともあり、その日の午後、ナースステーションまで赤ちゃんの様子を見に行きました。
看護師さんから「ちゃんと歩けていてすごいね!」と褒められましたw
「赤ちゃんお部屋に連れて行ってみる?」
と、声をかけてくれたので、しばし病室にて一緒に過ごしました。
それはまるで時間が止まったかのような、癒しのひとときでした。
赤ちゃんはちょうど起きていて、あくびやひゃっくりをしていました。
そっと抱っこしてみると、生後一日の赤ちゃんは、とても小さくて、あったかくてふにゃふにゃでした。
目は細くて宇宙人のよう。
この小さな命が自分のお腹の中にいたかと思うと、不思議でなりませんでした。
早く夫にも抱っこしてもらいたいな、と思いました。
ちなみに、術後はガスが出たら食事開始ということで・・・(実は朝にガスは出ていたw)
この日は、朝食はジュースとお茶、昼はお粥のみ、夜からはやっとお粥とおかずが出ました。(五分粥って離乳食みたいですね!)
「産院の食事が美味しい」と聞いていたので、早く普通のご飯が食べたいと思いました。笑