中学生の英語の「話せない」は古来伝統の勉強だから
文部科学省は2023年7月31日、2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。4年ぶり2回目の実施となった中学校の英語では、「話す」「書く」技能に課題がみられ、平均正答率は「話す」12.4%、「書く」24.1%にとどまった。今年の学力テストは都道府県の順位ではなく、英語の話す事の正答率が12.4%であることはショッキングだったのかそういう報道ばかりだった。同じ中学生で聞くということが50%強できているのだが理解はできている。また読む能力も高いが書けない。英語に限らず語学は聞く→話す→読む→書くという流れで上達していく。聞くと読むというのは知識力話すと読むは思考力求められる技能は分かれていいる国語や数学も思考力が必要な問題はできていない。日本語で考えられないのだから英語が出る訳ではないのである。中には英語構文や慣用表現に慣れているとその必要はないと思うが。要は学校の授業が相変わらず考える力を鍛えるのを怠っている。という問題である。これは小学校低学年からの問題だと思う。数学の世界でいえば3+7=10, 5+5=10は教えるが10になる和を求める。ということはしない九九は暗記するが九九の答えを分解する掛け算は教えない。それは素因数分解の単元だという先生も多いのかもしれない学習指導要領ではその必要がないのである。考える力を養うように指導要綱は変わってきているし入試も変わった。ただ考え表現することは同じ答えにはならない。テストは点数をつけなければならないので画一的な評価しかできない。そのために子供たちは知識の獲得と運用に長けテストで高得点を出す。そのように勉強する。英語が話せない書けないのは思考力と自己表現の採点基準がない。そのため子供たちはこの部分の勉強はしない。受験にも必要がない。塾も家庭教師もそこを教える必要がない。こういう教育を受けているので先生は英語話せるの?そう聞かれてどのくらいの人がYesと言えるだろうか。