21歳で産むことを決意した友人 | PTSD/PASからのリハビリ

PTSD/PASからのリハビリ

PTSD(心的外傷後ストレス症候群)、PAS(中絶行為症候群)と診断された私。
そこからのリハビリ過程を書くことで気持ちの整理をつけて行きたいと思います。
同じ経験がある方、メッセージ、お待ちしております。

連休中は疲れがピークだったのか、寝てばかりだった。
彼と別れてから、週末をどう過ごして良いのかわからない。
まだ独りの週末に慣れない自分がいる。
早く慣れないとな…と思う。

ただ、うちにいるとストレスを感じるものがないから、気持ちが楽なのは確か。
外出をすると嫌でもいろいろなものが視界に入ってしまう。


最近、同郷で同じ年代の方と会うことがあった。

その方は1人の子持ちだった。
子持ちに見えない素晴らしいスタイル。
つい、何歳のお子さんなの?と聞いてしまった。


「13歳になるの。
今度中学。」


ん?
私と変わらない年で13歳の子供?
いったい何歳で産んだの?
失礼だけど、彼女に聞いてみた。


「21で産んだんだ。
そのあと、離婚したんだ、私。
今は子供と離れて生活してるけど、あの子が中学に入るから、こっちに呼んで、4月からは一緒に生活するの。」



衝撃的だった。
21で出産。私には絶対に選択出来なかっただろうな。そんな若いころに決意するなんて、すごいと思ったから、素直に伝えた。



「今度は絶対に産もうと思ったの。」


ん? 今度?


「実は私、一度堕しているのね。
だから今度できたら、絶対に産もうと思ったの。」


この告白を聞いて私もつい最近堕したことを話してしまった。
毎日後悔していること、これからまた妊娠することが出来るのかどうか不安だということ、などなど。


「そうだよね、一度堕ろすとそう心配になるよね。
だからこそ、私は次に出来たら産もうと思ったんだよね。」


ああ、そうか。
彼女は私と同じ経験をして、2度と同じことを繰り返さないようにしようと思ったのか。


私は彼女の話を聞いて、私も彼女のように思えばいいのかな…と思った。


私が殺してしまったあの子はもう永遠に戻ってこない。
だからこそ、あの子には申し訳ないけど、次に授かった命は絶対に無駄にしてはいけないのだ。
そして、あの子の分もしっかり育てていかないといけないのだ。


あの子の尊い命と引き換えに私はいろんなことを学ぶことができた。


本当の痛み、命の尊さ


たぶん、普通に生活していたら、わからなかったかもしれない。


私も彼女と同じように、2度と中絶はしない。今度妊娠したら、どんな障害があっても絶対に産もうと思う。そして、精一杯の愛情を与える。

それが私が犠牲にしてしまったあの子への償いになってほしいと思う。
随分と都合の良い話かもしれないけど、私があの子にできるのはそれだけ。だって、永遠に戻って来ないんだから。