実希が先生デビューしましたー♡ | 鹿児島☆ベビーマッサージ教室「ハッピータイム」親子の絆つくり

鹿児島☆ベビーマッサージ教室「ハッピータイム」親子の絆つくり

鹿児島市で、保育士による本格的なベビー教室をしています。

 
児童発達支援事業所「くれよん」が、4月からスタートしましたニコニコ

実希も一緒に働いています。

実希と一緒に働くことになるなんて、夢にも思っていなかったな~


そんな実希が、くれよんの先生デビューしましたアップ


くれよんでは、その子が何を得意とし、何が苦手なのかを見極めていくために、テーマごとで活動しています。

この日は、「手先あそび」の日。

当たり前に使っている手。

手先の不器用さは、ボタンつけや食具の使い方、鉛筆などをにぎる筆圧などにも関係してきます。


「実希ができること」をスタッフが考えてくださり、「パーラービーズ」でキーホルダーを作ろう♪ということで、ピンセットを使う、小さなビーズを手先でつまむなどをねらいとして遊びました。

子どもたちも、カラフルなビーズにうきうき音譜

実希のお仕事は、今日の遊びの説明をすること。

緊張しながらも、しっかりお部屋に入っていますニコニコ


 

しっかり今日の流れを伝えることができました☆

家を出るときに、実希に伝えたこと

*緊張すると、小さい声で早口になるから、ゆっくりとお話をすること
*緊張すると、頭が真っ白になり、涙が出てしまうので、泣かないこと

この2つをお約束。

スタッフがついててくれているので、あとはスタッフにおまかせ。

ゆっくりと丁寧に説明ができました。

今までは、人前でお話をするとしたら、「下書き」をしていたものです。

「何をいえばいい?」そんなことを聞いてくるかと思えば、私には一切相談なし(笑)

スタッフには、「〇〇しようと思うんだけど」

そんな感じで相談していました。

下書きをすることなく、自分の言葉で、みんなの前でお話をしている実希に、少しうるうる・・・・

「今日の流れを説明すること」

それが、実希のミッションだったのですが、自分から、各テーブルを回って、声をかけていました。

びっくり!!



 

子どもが一生懸命にしている姿を、すごく温かく見守る実希。

人が苦手で・・・

人と話すなんて・・・・

子どもは、未知の生き物で・・・

近づくこともできなかった


小学校と中学校は、特別支援学級でお世話になり

高校では、支援学級のようなクラスに在籍

療育手帳は、B2


そんな実希が、先生してる

親ばかでしょうが、なんだかその姿が誇らしく、涙がでました。





ベビーマッサージ教室「ハッピータイム♪」をはじめたころは、実希は高校生。

自分の家に、知らない人がいることが、最初はとても苦手でした。

それから少しずつ、ママたちとお話ができるようになり、

赤ちゃんが触れるようになり

ママたちに、おむつ交換をさせてもらったり

離乳食を食べさせる経験をさせてもらったりしながら、

「人」に慣れていきました。


そんな実希が、「保育士になるためには、どうしたらいいのはてなマーク

と聞いてきたのには、びっくり☆

でも、知的には8歳ほどしかない実希には、正直無理なお話。

保育士の資格を持たなくても、子どもとかかわれる仕事ならたくさんあるんだよ。

そんなお話もしたな。


旦那さんがある日突然に、自分だけ天国に行ってしまい、これからの人生がどうでもよくなった。

そして、ずっと気になっていた実希の発達。

大学病院に2週間ほど検査入院してわかったのが「筋ジストロフィー」

治療方法がない、進行性の病気。

国の指定難病。

自分を責めました。とことん責めました。

健康な体で産んであげられなくて、ごめんね・・・・

病気も進行していて、脳をはじめ四肢も委縮が始まっていました。

特に、心臓と肺は、気をつけないといけない。

命も、そんなに長くない・・・・と。

一瞬、自分の耳を疑いましたし、言葉が出ない自分がいました。

旦那さんがいなくなった今、私は実希に何をしてあげられるのだろう・・・

どこまで守ってあげられるのだろう・・・・

待合室で考えました。


実希に聞きました。

「実希は、したいことがあるはてなマーク

そしたらすぐに「嵐のコンサートに行きたい!!

大学病院の駐車場ですぐ、嵐のファンクラブに入りました。

昨年は、福岡でのコンサートに2回行くことができ、東京ドームで年末にある「カウントダウンコンサート」にも行くことができました音譜

嵐のファンクラブに入ったからと言って、すぐに行けるものではないのでしょうが、昨年は申し込みしたものはすべて行くことができ、実希も幸せそうでした。

治療方法はないので、特に辛い治療がないのはまだ幸せかもしれない

進行を待つしかないというのも、辛いですが・・・

美味しいものは、美味しいと思える幸せ

好きなことができる幸せ

何よりも、家族と一緒にいられる幸せ

幸せの定義は、みなさんそれぞれかもしれませんが、旦那さんがいなくなって思うのは、「おはよう」と「おやすみ」が言えること。

当たり前の生活が、当たり前にあること。

特別なことはいらない。

実希の横で、実希の体温を感じながら寝て、また一日がはじまること。

何よりの幸せです。


今では、旦那さんの力も借りて、児童発達支援事業所「くれよん」で、実希と一緒に働けていること。

胸痛があれば、横になれる環境もあり、実希をいつも温かく見守ってくれるスタッフの中で、毎日とても幸せそうに仕事をしていますニコニコ

「子どもにかかわる仕事」が、できているねニコニコ

そんな実希の、働きぶりを、くれよんのブログにのせてあります。
よかったら、見てみてくださいね☆






年々、確実に体力が落ちています。

そんなに遠くない未来、車椅子にも頼ることになっていきます。


「今」できることを精一杯して、

「今」を精一杯に楽しむビックリマーク


障がいがあるとか、ないとか、そんなことではなく、実希をとおして、何か感じてもらえたらうれしいですニコニコ

これからも、よろしくお願いしますクローバー