こんにちは!
ハッピータビークリニック スタッフの山本です。
今日は、私が個人的にインスタグラムでフォローしている方の投稿を紹介させてください!
(ご本人には了解をいただいて、ご紹介させていただきます。)
その方のアカウントから、
『チャコダイアさん』とお呼びしたいと思います。
チャコダイアさんは、
チャコちゃんとダイアくんという、2匹のキジトラの猫さんと一緒に住んでいらっしゃいます。
毎日、2匹の猫さんと飼い主さんの、楽しく平和な日々の様子が投稿される中、
ある日、突然登場したのがこちらのダニエルくん。
ダニエルくんはチャコダイアさんに保護されて、このおうちにやってきました。
キジトラさんが3匹!
なんて素敵なおうち(*゚▽゚*)!
まさに「ハッピータビーハウス」ですね!!
さてさて、
このダニエルくん、なぜ保護されることになったかというと、
ひどい猫疥癬に侵されて、衰弱していたそうなのです。
すっかり回復したこの姿からは、衰弱していたことなど想像もつきませんが、
保護された時は、本当にひどい状態だったそうです。
※この下に、いちばんひどかった時の写真を載せていますので、
苦手な方は見ないようにしてくださいね。※
猫疥癬…。
どんな状態だったかというと…、
↓
↓
↓
これが、チャコダイアさんが出会った時のダニエルくんの姿です。
もはや、毛皮の模様もわからない状態です。
あの、きれいなキジトラさんが、こんな姿だったなんて、
信じられないでしょう?
猫疥癬の原因は、ヒゼンダニというダニの一種が猫の体に寄生することです。
皮膚の下に入りこんで、穴を掘り、卵を産んで増えていきます。
最初は耳の周りや頭に現れることが多いそうですが、これが末期になると全身に広がって、ストレスによって衰弱したり、毒血症を起こしたりして、亡くなることもあるそうです。
ダニエルくんの状態は、まさにこの末期に当たるようです。
そして、この疥癬、猫さんを一番苦しめるのはその極めて強い痒みだそうです。
猫の皮膚病の中では最も痒みが強いとも言われるそうです。
猫さんは少しでも痒かったら、爪でバリバリと掻きますよね。
疥癬の猫さんは、何度も何度も、自分の皮膚が傷ついて血が出るほど掻きむしるそうです。
そのくらい、辛い痒みだということなのです。
そんな疥癬、治療するのはさぞ大変だろうと思うのですが、
実は意外とシンプルで、要するに、原因となるダニを退治することが重要です。
ダニを退治するには…、
そう、
犬さんや猫さんを病院に連れて行ったことのある方なら、
首の後ろにつける、ノミダニのお薬のことをご存知の方も多いと思うのですが、
そういうタイプのお薬に、ヒゼンダニを退治する成分が含まれているものがあります。
それをつけてあげることができれば、
手遅れになる前に、猫さんを助けることができるかもしれません。
お薬には、
体に付けるもの、
内服するもの、
病院で注射してもらうもの、と、
いろいろなタイプがありますので、
もし、疥癬の猫さんの治療を考えられる場合は、
猫さんの状況と、症状の程度と、猫さんとの関係性によって、
病院に相談してみてください。
ダニエルくんの治療については、こちらに詳しく記録があります。
(治療内容について、この次の投稿で一部訂正がありますので、一緒にご覧くださいね。)
ダニエルくんの疥癬はかなり進行していて、衰弱もあったので、
チャコダイアさんは、自宅保護をして、注射による治療を選択されたのだと思います。
でも、本当にすごいなと思うのです。
まずはこの見た目。
猫好きな方でも、一瞬躊躇してしまうほどではありませんか?
この状態の猫さんを保護しようと思える、その優しさと思いやり…。
そして、疥癬をもたらすヒゼンダニは、他の猫さんに寄生する可能性もあります。
寄生して生き続けることはできませんが、人間の体を噛むこともあります。
ダニエルくんを自宅保護するには、
チャコちゃんとダイアくん、
そしてご自身を含めた家族にも、ダニによる被害のリスクがあります。
それを分かっても、ダニエルくんを助けようと行動された、
その強い意志と決心!
そして…、
すっかりキレイなキジトラの毛皮を取り戻して、健康的な体つきになったダニエルくんの、
家猫修行中ではあるけれど、安心して幸せそうな姿を見ると、
チャコダイアさんが救った命の尊さを感じて、
目がうるうるしてきます。
これからの季節は、ノミやダニに変わって、
猫カゼや、パルボなどの病気が蔓延しやすくなります。
でも、それも、
不妊手術と一緒にワクチン接種をしてあげたり、
もしも症状が出たら、ごはんにまぜてお薬を与えてあげることで、
猫さんたちは乗り越えられるかもしれません。
外の過酷な生活をする猫さんを、
お家に入れてあげることができなくても、
手を差し伸べる方法はあるかもしれません。
「野良猫を治療するなんてナンセンス」という意見もあるかもしれませんが、
地域猫としてその縄張りを守る、不妊手術済みの猫さんや、
これからそうして生きてもらおうと思う猫さんに、
手をかける意味はあると思います。
それに、どうしても放っておけなくて、
という場合もありますよね。
気になる猫さんがいたら、
もしも病院に連れて行けなくても、
写真や動画を見せることで、相談に乗ってくださったり、力を貸してくれる獣医さんがいるかもしれません。
そんな、外猫さんにも優しい獣医さんが増えてくれたらいいな!
そして、
こうして考えると、
やっぱり外の生活は、季節を問わずたくさんのリスクがあります。
たかがダニで、
たかがかぜで、
命を落とすことがあるのです。
おうちの子をそんな危険にさらすことは、
本当にもったいないことだと思うのです。
おうちの子には、完全室内飼いを、
強く強く、おすすめします。
今回ご紹介したチャコダイアさんのインスタはこちらから見ることができます。
ぜひぜひ、
元気になったダニエルくん、
なかよしのチャコちゃんとダイアくん。
3匹のとっても大切にされているハッピータビーたちをご覧ください!
チャコダイアさん、
本当にありがとうございました。
最後に、
みなさんに質問。
ダニエルくんの名前の由来、
お分かりになりましたか?( ̄∀ ̄)
笑い話になって、本当に良かったね!(*´ー`*)
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