ぽん太、はじめてのおつかい☆ | 強烈自閉くんとの暮らし

強烈自閉くんとの暮らし

28才の自閉症の息子を育てている、落ちこぼれ母のつぶやきです。日々おだやかに暮らしたいのに、何かしら仕出かしてくれる息子…心がポキポキに折れてしまう事も多いけど、たまーに息子から素敵なプレゼントがもらえます。それを心の支えに日々頑張っています。

23歳、重度自閉症の息子ぽん太。

1人で外出することは出来ません。

出かける時は親かヘルパーさんが同行。

19歳の時から福祉サービスの移動支援を利用し、
ヘルパーさんに助けていただきながら
買い物の練習を何年もかけてやった。

ぽん太は福祉事業所に通所していて
わずかながらお給料をいただいている。

自分の働いたお金で自分の欲しいものを買う。

その楽しさを、最近になってやっとわかって来たようだ。

最近は洗濯洗剤類を買う事がブームのぽん太さん。



『ぼく、1人で洗剤買う!』

自分のお金の入った紐付きのポーチを首から下げながらぽん太が言った。

大好きな洗剤なら1人で買えるかもしれない。


朝イチのお客さんの少ないドラッグストアへ。

今までは
ぽん太の欲しい物も、私がレジに並んで買っていた。

1人でやらせてみよう。

ぽん太が洗剤をひとつ持ってレジに並ぶ。

私はその後ろ姿を遠くから眺める。

1人でレジに行く姿、初めて見た。

23歳で初1人買い物。

自分の財布からお金とポイントカードを出して
商品を受け取り、おつりをもらう。


無事買えました。

ぽん太、満面の笑顔。