こんにちは、MEです。久々のステップファミリー10ヶ条です。
以前書いた、ME家が考える”ステップファミリー10ヶ条”
1~4条は下記URLから、どうぞ。
今回は⑤親になろうとしない、まずは家族になろう。私たちはチームの一員です。
この10ヶ条は基本的な部分で、ステップファミリーを考えている方、ステップファミリー歴が短い方には特におススメです。
我が家はステップファミリー歴も長くなったので日常では特に”ステップファミリー”だと感じる部分は殆どないです。
それは大人の立場である自分達も「慣れた」部分もあるでしょうし、子ども達も成長し地域密着が強い幼稚園~中学校などを卒業した部分も大きいように感じます。
でも一番大きいのは、家族として過ごしてきた時間と関わり方のように思います。
育児書や子育て本は沢山あるのに子連再婚家庭、いわゆる”ステップファミリー”に特化した本は少ないんですよね。
結婚する4組に1組は再婚家庭といわれるのに・・・
これから子連れ再婚家庭になろう!と思っている方向けの話は後日書きますね。
◎親になろうとしない、まずは家族になろう。私たちはチームの一員です。←今日、ココ
子どものいるパートナーとの結婚や生活を意識する時に、陥りやすいのが【親になろう】と思う事です。
日本の場合は、離別の場合は実母が子どもと暮らすケースが9割なので、シングルマザーと男性パートナーという場合が一番多いと思います。
男性って、古くから「一家の主(あるじ)」とか言われてきた風潮もあるように責任ある立場が大きいですよね。いや、大きく感じるんでしょうね。
ME家でも結婚を意識した時期は、私達家族より、周りの方が過敏でした。
・お父さんと呼ばせないと子ども達が意識しない。または新しいパートナーが役割を意識しない、
・子ども達にとって”良い父親になれるの?”など。
もちろん、これらは上手く生活していって欲しい、という気持ちがベースにあるのですが、人には感情があるので、型にはめ込んだら全てOKというものでもないのです。
具体的には、どんな事か一般的に多いケースを紹介します。
この子たちの父親(母親)になろうと思ったのに、ちっとも懐かない。
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もう籍を入れ、養子縁組したのだから父親。
しかし子どもは「お父さん(お母さん)」とは呼ばす、「ねぇ」とか「ちょっと」とか呼ぶ
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一生懸命働いて(家事をして)、親子になろう、と気を遣っている自分だけが疲労してくる感じ。
実親に自分の気持ちを言っても理解してくれない。
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イライラして、子ども達やパートナーの粗が目につく・・・・
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自分に慣れない継子を可愛いと思えない、この結婚が失敗だったのではないかと思う・・・
逆に新しく家族になるパートナーの意識が追い付いていかない場合もあります。
幼稚園の子どもが「パパ、パパ」と遊びをせがんでくる。自分は仕事で疲れているのに、妻も「パパが帰ってきたよ~」という。
最近は結婚当初より「パパ」って呼ばれるのに抵抗がある・・俺、お前のパパじゃないよ・・・
子ども達の立場からすれば、こんな意見もあります。
急に、あんまり知らない大人が家にやってきた。
しかも「お父さん(お母さん)」って呼びなさいっていう。
仕方ないから呼ぶけど本当はイヤ。だって私の「お父さん(お母さん)」は別の場所にいるんだから。
今まで、みんなで仲良くやってきたのに急に新しい人が「躾」を言い出した実親も新しい人に気を遣って「お父さん(お母さん)言う事を聞きなさい」っていう。
私たちだって一生懸命、新しい人に気を遣っているんだけど!?ナニソレ
こんな家には帰りたくない・・・
離別でも死別でも、よほど幼子ではない限り、子ども達にも歴史があり自分の親は誰だか理解しています。
そこに急に「さあ、今日から親ですよ」と言われたら、どうなるんでしょうか。
ある日、自分の職場に詳しく知らない人が上司としてやってきて、「俺は上司だ!」とアレコレ指図されたら嬉しいですか?
先出の10ヶ条でも書きましたが、子ども達も一緒に席について、どんな家庭になりたいか、よく話をしましょう。
急に一緒に話し合うのが難しい時は、まず一人で「どんな家庭になりたいのか」をピックアップしてみましょう。紙に書いてパートナーや子ども達と話し合ってみるのも良いと思います。
「私は、こういう風にしたいと思っているんだけど、どう思う?」と。
もし、何らかの作業中に、パートナーに気を遣いすぎていると感じるなら、なぜ気を遣いすぎているか考えてみましょう。
大前提として、親子にならなくても良いのです。
まず、その子を理解する大人のひとりになってあげてください。
そして実親の立場の方は、新しいパートナーと子ども達をサポートしてあげましょう。
・新しいパートナーがストレスをためていないか、2人っきりになって聞いてみましょう。
・子ども達にも同じように時間をとって聞いてみて下さい。
ステップファミリーになろうと思う時は、一つのプロジェクトチームのような意識を持ってください。
そのプロジェクトは誰か一人が勝手気ままに進めるような事なのでしょうか。
ついつい、子ども達の中には「聞き分けの良い、良い子」もいれば「反抗的な、悪い子」と感じる場合があるかと思います。
切り捨てる事は簡単なのですが、私たちはプロジェクトチームの一員なのです。
何もかも一人で負う必要はないのです。私たちはチームなのですから。
親子になろうと焦らずに。
時間が解決してくれることもありますし、シリアス(深刻)になりすぎていないか考えてみましょう。
我が家も困った時は「待てば海路の日和あり」と考えました。
当初の予想とは違う現実が待っていた場合は、みんなで解決方法を探ってみましょう。
先行く人に相談しながらパートナーとの関係性も深めていってくださいね。