先日、小学校での仕事で担当の先生と話していた時のこと。



「掛け算九九」は二年生の二学期の単元で習いますが、三年生や四年生になったら、二桁×一桁や二桁×二桁と、桁数が増えて筆算で計算できるように習っていきます。


学年が上がるごとに、分数の掛け算、少数の掛け算も習っていきます。

それを使って、面積や体積を求めたり。


が、先生から「三年生、四年生用に作ったのよ」とコンパクトな掛け算九九表を見せられたので、「これを、三、四年生になっても、参照しながら算数をやるんですか?」と聞くと、「掛け算が覚えきれない子がいるから、さすがにテストではダメだけど、授業や宿題、放課後教室では使ってもいいことにしてるの。」と。



なんでも「何回も間違えて自己肯定感を下げるより、見てできれば肯定感を下げなくていい。何も二年生で覚えられなくても、卒業する六年生までに覚えて、中学校に行ければ良い、という考えなのよ。」らしい。



いやいや、掛け算九九をベースとして、そこから積み上げていくものの多い算数で、掛け算をずっと覚えないままで良しとして学年が上がっていくのはどうなんだろう!?



九九のようなもの、二年生から六年生まで五年近くかけてやっと覚えるやり方って、逆にすごく効率悪い・逆に覚えられないのではないか…と思ってしまうのですがえー?はてなマークはてなマーク



「自己肯定感」を大切にする、とは、それを下げないために、これまでは求められてきたものを「出来なくても良い」ことにユルくすることではない気がして、ちょっと私の中でモヤモヤしています…