なにかと害獣として嫌われがちなカラスですが、
私にとっては、昔から大切で大好きな動物の一種。

つやつやした黒い羽も、立派なくちばしも、
スッとしているのに意外とつぶらな瞳も、
たまに寝癖みたいになっている頭もだいすきですニコニコ

でも、なにより好きなのは、その感情の豊かさ。
正確に、それを感情と呼んでいいのかは分かりませんが、
とにかくカラスは家族愛が深く、その表現も豊かなのです。

それは、とくに彼らの家族に対してよくあらわれますが、
生存が絡まなければ、多種にもけっこう優しいのが彼らのすてきな所。
たまに、気に入らない人間を馬鹿にすることはありますが、
こちらが礼儀と愛を持って話しかければ、大抵、じっと耳を傾けてくれます。

まぁふだんは大抵、あいさつする位で終わっちゃいますがにひひ

人間も好きで、カラスも好きな私にとって、双方が争うのは悲しいことです。
そこでとあるゴミの日、私は木の枝でゴミ待ちをしていたたらしいカラスに、思い切って尋ねてみました。

「カラスはどうしてゴミを荒らすの?」って。

理由さえ分かれば即なんとなる世の中ではないということは承知ですが、
とりあえず相手に尋ねてみることで、
長年のカラスとゴミ問題の突破口が見つかるかもしれないと思ったのです。
たぶん、カラスにゴミを荒らす理由を聞いたことのある人って、
あんまりいないと思うし得意げ

カラスはじっと私の目を見つめた後、しばらくしてはっきりと言いました。

「そこに資源があるから」

最初、「何それむずかしい」と思ったのですが、
カラスの目を見ているうちに段々分かってきました。

私たちがゴミだと思っているものは、
カラス達にとっては必要な「資源」なのです。
だから、それを利用しているだけなのだと、カラスは教えてくれたのでしょう。
目の前にある資源を、利用して生きる......私たち人間と同じです。

カラスのゴミ荒らしの問題で、
私たちはずっとカラスだけを悪者にしてきました。
だけど、この問題が私たちに教えてくれていた、真実は何でしょうか?

私たちは、まだ利用価値のあるものをゴミとして捨てている。
「資源」をゴミとするくらい、私たちは地球の資源を過剰消費している。

それを、カラス達は教えてくれていたのではないかな、と私は感じました。

そこに「資源」がなければ、カラスはゴミを荒らすことはないでしょう。
私たちが必要な分だけいただくように心がければ、
カラス達は別の恩恵を受けとることが出来、きっとそれを選ぶでしょう。

たった2言の会話でしたが、なんだかとても有意義な時間でしたニコニコ
いつか、双方にやさしい解決策をみんなで考えて、
大好きなカラスと人間が仲直りできたらいいなぁと思います。

姿形は違っても、私たちはおんなじ、地球に暮らすなかまです。

話しあって、分かちあって、赦しあって生きれたら.......
きっと地球は今よりもっと、楽しい世界になるラブラブ

そんな風に思いながら、今日も私は他の誰かと、言葉を交わしあっています音譜


追伸:
カラスに尋ねる前日に立ち寄ったお寺に、
「御美はお持ち帰りください」という看板がありました。
「御美」と書いて「ゴミ」と読む。

とらえかたは、ひとそれぞれ。
私は、ちょっとステキだなぁと感じた出来事でしたニコニコ