「宝石」と表現されることが多い「辛」の人ですが、
厳密には辛は「小さな石」のことです。
小さな石なので、何もしなければ人の目に留まることもなく、その存在に気付いてもらうこともありません。
だからこそ、人生の目的は明確で、
「美しく光り輝くこと」
その輝きがあってこそ、その存在をしっかりと示すことができます。
まずは自分を磨くことが大切。
川辺で見つけることのできる小石にもいろいろありますが、中でも角がとれてツルツルの石が目に留まって思わず手に取ってみた経験がある人は多いかと思います。
川の水で洗われ続けることで磨かれ、角が取れ、美しい姿かたちになる。
それが「辛」の人がまずは目指す姿。
「辛」の人はどことなく気品を感じさせる人が多いですが、
それゆえに内面が磨かれていないと、そのギャップは他人に妙な違和感やガッカリ感を与えてしまいます。
外面よりも磨くべきは内面。
教養、品性をきちんと身に付けること。
内側からにじみ出る教養や品性は、あなたの外側の美しさをより一層強めてくれます。
さて、そうやって自分磨きができたらそれで全て良し、というわけではありません。
「辛」の人が目指すべきところはそのさらに先にあります。
勝負どころでは人は自分の身を飾るものですが、
人に選ばれ、身に付けてもらい、その人を引き立てることまでできるのが辛の人の完成形。
自分がキレイなだけでは十分ではなく、
その自分の美しさで誰かを引き立ててあげたいと願うのが本来の姿。
誰かを引き立ててあげたいがために、自らを磨きあげる人、と言ってもいいかもしれません。
自分に注目が集まることも嬉しいけど、あくまで主役は自分を身に付けている人、という必要以上に出張らない奥ゆかしさもまた「辛」の人の魅力。
また、世の中の人全てに役にたちたい、というよりは、
自分が「この人!」と決めた人のために役に立てることに生き甲斐を見出だすのが「辛」の人。
その、「この人!」と正しく選べる選択眼を養うためにも、教養は大切です。
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