「旅行客が行かないお店に行きたい」
と言った日本の友人が、
今度は
「美味しいケーキが食べてみたい」
ということで…
次はケーキ屋である。
実は韓国(というかソウル)、
おいしいケーキ屋が今、非常に多い。
20年前、
「おいしいケーキが食べたいねえ~」
と日本人ママさん同士でため息を
ついていた時代が嘘のよう。
その中で、ふと頭に浮かんだ
ケーキ屋に向かうことに。
教保文庫・光化門店で
しばし日本語書籍を眺めた後、
いざ!
教保ビルの隣のDタワーを通り過ぎ、
そのまま鐘路方向に向かうと
複数のビルの1階にずらっと並ぶ
グルメ街がある。
そのグルメ街をひたすら直進すると
「清進商店街(청진상점가)」という
ネオンが見えてきます。
この通りを突き抜けると
登場するのがこの景色。
正面に見えているのは
「鐘路タワービル(종로타워빌딩)」。
で、目的のケーキ屋さんは
写真左のビルの地下にあります。
ビルの壁には、
地下街に入っているショップ名がズラッと。
エスカレーターで地下に。
地下ショッピングモールの入口。
入ってすぐの天井の韓紙灯、
私のお気に入り。
モールの入口から入って直進、
すぐ右手に見えるこちらが
そのケーキ屋さんです。
■아티제 종로그랑서울점(artisee 鐘路グランソウル店)情報はここから!
ケーキがずらっと並んでいるのを
見るだけでヒーリング。
この日食べたのは
「チーズ・イン・チーズ」。
(ご飯の後でお腹いっぱいだったので
一つだけに)
ここのケーキは「上品」な感じかな。
サイズもどちらかというと小さめで、
あまり甘くない。
このお店、
ケーキもおいしいけど
「パンがおいしい」という評価が多い。
実は…
このお店のすぐ向かいに、
「JIYUGAOKA(自由が丘)」という
日本のケーキ屋さんがあるんですよね。
ここも実に美味しいのだが…
日本のケーキを裏切ってartiseeに
行ってしまった私。
理由は単に、
日本から来た人にわざわざ
日本のケーキを食べさせることは
ないだろう…ってことですけどね。
ま、友達喜んでおりましたよ。
で、ケーキを食べ終わった後、
トイレに向かって歩いていたら
ショッピングモールに一見似合わない(?)
こんなものが展示されている
コーナーを発見。
何かっていうと、
このビルがある清進洞で発掘された
出土品なのだ!
このあたりというのは
その昔・朝鮮時代の王宮周辺なもんだから
当時の遺物がいろいろ出てくるらしい。
「600年の文化変遷史がそのまま」
朝鮮時代の剣であります。
まあ~なんていうんですか、
「現在」と「過去」が併存
しているというんでしょうか。
不思議なコンセプトって感じでは
あるけど、ふと立ち止まって
いろいろ考えさせる力があります。
このビルを出て鐘閣駅に向かう
地下連結路に進むと、
なんとそこにはこんなものも。
これ、この場所のリアルな地層。
両側のガラスの向こうに見えてるのが
リアルな地層で…
真ん中のパネルにはその
地層の説明が。
上から、
「Ⅰ.19世紀層」
「Ⅱ.18世紀層」
「Ⅲ.17世紀層」
「Ⅳ.16世紀層」
「V.15世紀層」
「Ⅵ.14世紀層」
となっておりますわ。
なかなかやってくれるでないの。
すごいねえ~。
こういう歴史の上で成り立ってる
今のソウルなんだねえ…。
ひゃあ~
なんか思わずタイムスリップしそう。
旅行客の方々にも、
おいしいソウル、
楽しいソウルだけじゃなくて、
ちょっと立体的な「ソウル」
というのも感じてみていただけると
いいですね。
(まき)