こんにちは、まきです。

 

今日は、私が韓国という国に関心を持つきっかけになった

出来事を紹介して見たいと思います。

 

それは、とある韓国男子バレー選手との出会いでした。

 

ところで、私はその出会いを1981年に日本で開催された

ワールドカップ大会だと思い込んでいたのですが、ネットで検索してみると

韓国男子チーム参加してない?ゲッソリ

 

その他の大会もいろいろ探してみたのですが、見つからない…。笑い泣き

 

とにかく、日本で開催されたとある大会に

韓国男子チームの主将として参加していた姜斗泰(강두태/カン・ドゥテ)

という選手にすっかりハマってしまったのです。

 

その時の韓国チームには、アジアバレーの英雄と評価される

姜萬守(강만수/カン・マンス)選手も参加していて、この方も

カッコイイと思ったのですが、一番のお気に入りは姜斗泰。

 

当時、男子は世界的にロシアが最強豪国で、イケメンの選手も多く、

当然、周囲ではロシア選手の人気が高かったのですが、

なぜか私には韓国男子がプレーする姿、中でも姜斗泰の姿が

もっともカッコよく映ったのです。

 

ロシアやイタリア、ブラジルなどの洗練されたプレーとは違って

荒削りではあるものの野性味あふれるパワーバレー。

 

「韓国男子ってカッコイイなあ~」ハートラブハートと、

最初に思った瞬間でした。

 

そして、中でも姜斗泰選手は、とても人柄が良さそうに

見えたんですよね。

 

 

 

 

私はプロ野球が好きだったので、それまでも金田や張本に代表される

在日出身の選手やジャイアンツから韓国プロ野球に移籍した新浦の

存在などもあって、韓国という国に漠然とした関心は常にあったんですが…

 

韓国までファンレターを書いて送ろうなどと思ったのは、

姜斗泰選手が初めてでした。

 

韓国語がわからないので、最初の一言だけ「안녕하세요?」とハングルで書き、

あとは日本語でズラズラと書いて、バレー雑誌に紹介されていた

韓国ナショナルチームのファンレターの宛先住所に送ったんですが、

あの手紙は本人に届いたのかなあ…。

 

「日本語分かるかなあ?植民地時代の影響で日本語できる人も

多いっていうけど、その世代じゃないし…。日本語で読めなかったら、

誰か訳してくれたりするのかなあ…」などと思いつつ、一生懸命

書いたのを覚えています。

 

その後、1990年代になって私が韓国に嫁いでくることになるのですが、

それ以降も、韓国に関心を持つきっかけをつくってくれた姜選手のことは

常に頭にあり、「いつか韓国で会う機会があれば、ファンでしたという

話をして、韓国に関心をもつきっかけをつくってくれたことに対して

お礼を言いたいなあ」と思ってたんですが、ネットで検索すればすぐに

連絡先などわかるかもしれないと思いつつ、なんとなくそこまでの

勇気はなくてそのままになっていたんですが…

 

数年前、タクシーに乗って移動中に運転手さんに姜選手の話をしてみたところ、

「ああ~、彼はたしか若くして亡くなったよ。心臓麻痺かなんかで」。

 

なんと…。ガーン

 

その時になってようやくネットで検索してみると、たしかに1991年に

満33歳の若さで亡くなっていたことがわかったのでした。(1958年生まれ)

 

(それ以前もそれ以後も、彼が若くして死んだことを知っていた

運転手さんはいませんでした。もうずいぶん昔のナショナルチーム代表なので

韓国人でもそこまで関心がないようです)

 

そうか。私が韓国に来る前に、すでにこの世を去っていらっしゃったんですね。

 

結局、直接に会ってお礼を伝えるということは叶わぬ夢となってしまいましたが、

ほんとうに感謝しています。

 

姜選手の存在を知ってから、私の人生はなぜか韓国人との縁が続き、

結局、こうして韓国人と結婚して、韓国の地で生きています。

 

韓国との最初の縁をつくってくださったのもなにかの縁かと思います。

 

ぜひ、安らかにお休みください。

 

ちなみに、私は仕事がらタクシーを利用する機会も多いんですが、

タクシーの運転手さんたちに「日本人だ」と告げるとまず関心を持たれ、

「韓国人と結婚した」というとすごく喜ばれ、さらに韓国に関心を

持つきっかけは、韓国のバレー選手だった、そのおかげで若い頃から

韓国が好きだったという話をすると、ほんとうに喜ばれますよね。

 

超マニアックな話題ですもんね。

1980年代の韓国のバレーボール選手の話なんて。爆  笑爆  笑爆  笑

 

私が今、この地でこうして生きているきっかけをつくってくれた

方の存在をぜひ記録に残しておきたいと思い、紹介してみました。

 

(まき)