仕事で行った学校の
朝9時の校庭

霜が降りて真っ白だった。

葉っぱたちが、

きれいな色のわたし
もう最後だからよく見て・・

って言っている気がして
教室に向かう前
手がかじかんでしまうほどの時間
真っ白な霜の上をそうっと歩いて
みてまわった。

秋になってから
体調をくずして
腰まで痛めて
自由に動き回れない。

それでも仕事に出ることができて
でもやっぱり普段より数段疲れて
帰ってきた午後には何も手につかず
ぼんやり過ごす。

往ってしまう秋の余韻がまだ残っている。

ひざ掛けにくるまって
朝見た葉っぱたちのことを思い出す。

大好きな曲を聴く。

アイルランドの民謡
歌詞の内容は秋ではないし
たわいもないこと言っているけれど
こんな日には合うのではないかしら。

行ってみたいアイルランド
いつ行こうか?

元気だったら、こんな日の午後は
どこかへ出かけて
わいわいおしゃべりしながら
過ごしていたかもしれない。

思うように動けないから
気持ちも重くなりがちだけれど、
こんなふうに秋を見送ったり
静かな午後を過ごせて、
かえってゆったりした時間を味わえている。

一人で静かに過ごす時間
私に会いにいく時間

寒い日の午後に。