赤ちゃんポスト | 琉球娘のココロ・カラダ喜ぶろぐ

赤ちゃんポスト

最近、マスコミを賑わしている言葉ですが・・・


いわゆる、

何らかの事情で、育てられなくなった赤ちゃんを、

受け入れるシステムで、

その赤ちゃんを預かる際に、介在する場所のこと。


ですよね。



最初、ニュースで聞いた時は、自分の耳を疑うくらいとてもショックで、

私自身、十ヶ月の娘がいるだけに、リアルに想像してしまい、

涙が出てきてしまいました。


何とも、悲しい響きですしょぼんしょぼんしょぼん



そのニュースを見ながら、


「だんご3兄弟」や「ピタゴラスイッチ」でおなじみの、

慶応義塾大学教授でもある、佐藤雅彦著 毎月新聞
に出てくる「ネーミングの功罪」という章を思い出しました。



この本、そのタイトル通り、一章一章が、新聞みたいになっていて、

可愛い絵も沢山あるので、一見、子供向けの本はてなマークはてなマーク

って思ってしまいますが・・・



ページを開くと、内容は、かなり本質的な部分が多く、

それを佐藤流の見解で、面白可笑しく斬っている、

本当にオススメの面白い本ですグッド!



ネーミングの功罪でしたねべーっだ!


例えば、

似たようなパソコンが数台あるとします。

そこに、それぞれネーミングをつける事によって、

別のものと間違えることもなく、

また、ネーミングをつけることによって、愛着がわき、より大事にする。

という"功"の部分があります。

いわゆる、ネーミングをつけることによて、

認知度があがったり、より便利になったり、親近感がわいてくる。

という事ですね。




しかし、問題は、"罪"の部分です。


例えば

「フリーター」「援助交際(エンコー)」

「ストーカー」「ニート」・・・などなどです。



無職とかアルバイトと言えば不安定だが、

フリーターと言った途端、

今や社会から一見認められている職業のようですよね。



そして、"売春"だったら恐ろしくて出来ないはずが、

援助交際(エンコー)と誰かが言ったために、

罪悪感を感じさせない隠れ蓑になったのではないでしょうか。



ネーミングによって

「本来の姿を曇らせ、市民権を与えてしまう危険性がある」

と文中でも言っています。


振り返ってみると確かに、多いような気がします。

「お手軽感」とでも言いましょか・・・



そんなことを思い出しながら、

「赤ちゃんポスト」と言うネーミングも、

"罪"の方にならなければ良いなぁ~と願う今日このごろです。



毎月新聞/佐藤 雅彦