出生人数6人!! | 琉球娘のココロ・カラダ喜ぶろぐ

出生人数6人!!

この数字、実は、女性の生涯出生人数だそうです。

まっ。今となっては幻のような、現実味のない数字ですが・・・


っと言うのも、これは、人間を「動物」としてみた場合の出生人数だそうですニコニコ


それは・・・


「一人の女性が十四、五歳で初潮があり、四十五歳で閉経になる。

三年おきに子供を産んでも十何人を産む。育成率は昔は50%ぐらい。

すると六、七人の子供が恐らく動物としての人間のサイクルだっただろう」


これは、前上野動物園園長である、中川志郎著「子育て論」の

一節です。


中川志郎の子育て論―動物にみる子育てのヒント/中川 志郎

数ある子育て論の中でも、たいへん興味深い切り口の本です。


例えば、

「チンパンジー(人間に一番近い動物)は、三年おきに赤ちゃんを産みます。

第二子が生まれる頃には、第一子は、三歳になります。

その時、第一子には必ず子守行動があらわれ、

第一子は、第二子の子守を命令されるわけではないんだけれど、子守をする。

第三子で自分の兄弟がいない場合は、他の親の所に行き赤ちゃんを借りるんです。

そして、子守行動をするわけです。

子守行動を経験した子供が親になった時、メスであった場合は実に上手に子育てをします。

オスであった場合はボスとして仲間の面倒見が非常にいいという結果が出ています。」


ふむふむ・・・


えっはてなマークはてなマーク

「赤ちゃんを借りる!!

って言うとビックリされる方もいらっしゃるかと思いますが・・・


実は、私の故郷では、昭和50年代前半くらいまでは、当たり前のようにありました。


「借りる」というか、末っ子の子は、近所の親戚や知人の子供が生まれると

「抱っこするお姉さん」(←方言を直訳しましたニコニコ)という「名称」をもらい、

学校から帰ってくると、その子の家に行き、色々とお手伝いしたり、

その子の面倒をみたりします。


それも、いやいやではなく、むしろちょっとお姉さんになったような感じで

嬉しいそうな感じさえしていました。


そして、その関係は大人になっても、感謝という形で永遠に続きます。

今にして思えば、とても良いシステムですよね!!


残念ながら、現在このシステムは、ほとんどみられないようですしょぼん


また、、私が小さいころは、5人兄弟が当たり前で、

その中で目上の人は敬い、年下は可愛がる、とか、

順番を待つ、あるいは、我慢を覚えるとか、

また、コミュニケーションのとりかたが

自然に身についていたように思います。


人数の問題だけではなく、教育を受ける前(就学前)に

これに近い環境にあると、社会に出ても、スムーズに入っていけるということです。


現状で、いかに近い環境を作ってあげれるか、

現在の1,57人の課題ですよね。


そういう意味では、

三百五十万年の人間の歴史の重みを敬い、

なんとなく、知育優先の現在に翻弄されるのではなく、

何が大切かを深く考え、よりシンプルに子育てに取り組んでいきたいものです。