今朝は、ざぁざぁ、雨の音を聴いていました。
 
めぐみの雨…と想いました。
 
 
木々も、草花も、虫さんたちも、きっとよろこんでいる、と想いました。
畑も潤っている、と想いました。
 
窓の外の世界を、ほわん、と想像していました。
 
 
 
 
急に、音が静かになりました。
 
 
あ!ゴミの日だった!と思い出し、袋を持って、ターッと収集所へ走りました。
 
 
お願いします、と袋をカゴの中にいれ、雨のにおいの空気を吸いながら、のんびり家まで戻ってきたら、
 
玄関ドアの前に、蝉の羽が一枚、落ちているのに気づきました。
 
 
えっ…
ショックを受けました。
私、慌てていて、まさか、地面の蝉さんを蹴飛ばしちゃったのー!?
 
 
どどどどうしよう…
蝉さんは、どこ??
 
 
申し訳ない気持ちにおそわれ、ドアを走り出たことを後悔しながら、羽に近寄ったら、
 
 
それは、落ち葉でした。
 
 
慌てていて眼鏡をかけなかったから、見間違えたのでした。
 
 
 
葉っぱだったー…
よかったー…
そばにしゃがみこみました。
 
羽だと想えた葉は、透けてみえる、きれいな落ち葉さんでした。
 
 
 
 
ふと横をみたら、タイムさんと目が合いました。
早とちりしてどきどきしたことを話し、葉を少し、私にください、とお願いしました。
 
 
 
水出しのタイムティーにしました。
香りに癒されました。
 
 
 
ほっとする朝に、戻りました。