森の落ち葉の一枚のように、

海辺の砂の一粒のように、

地球上の、ちいさな私。

ちいさな私が、魂に、

体験の記憶を刻む。

心踊る体験に、喜び、と記したり、

心沈む体験に、悲しみ、と記したり、

ときには、

心凍る体験に、何も記せず、

途方に暮れたり。


ちいさな私に体験させ、育み、まわる地球。

どんなときも、あなたの上にころんと横たわり、

呼吸しながら身をまかせれば、

落ち葉の一枚さんたちや、

砂の一粒さんたちの、

静かな、静かな息づかいが、聴こえてくる。

安心が押し寄せ、安心に包まれ、

私はそこへ、とけていく。






ちいさなまま、地球にのって、

何周も何周も、一緒にまわり、

ちいさな私は、いつしか、

あなたがくれたすべて、

すべての記憶に、

ありがとうと記す私に、なっていく。

ありがとうにあふれる魂に、なる。