日中は事務所に社長のお兄さんにあたる男性が一人でおり、お金の流れや事務処理について何か分からなければ聞いて欲しいとの事でした。


前任者は4ヶ月ほど前に退職したので

引き継ぎは無し。


資料やファイル、過去のデータを見て

税理士さんへ帳簿類を提出することがメインでした。


その場でお返事することは

難しいので一旦保留ということで

その日は帰りました。





社長さん曰く

「経理のわかる人間がおらず、税理士から

帳簿類の提出を迫られてるので、もしお願い出来るならすぐに来て欲しいです」と言われました。


ひと口に経理と言っても

会社ごとのルールがあり

それを手探りで全て一人でやるのは

初めてなので不安だらけでした。


重圧に押しつぶされそうで

怖かったんです。





数日考えました。

引き受けたからには

投げ出せないので安易に受けては

迷惑がかかってしまいます。


でも、社長さんがとても困ってる様子だったので

私が役に立てるならと

勇気を出してお返事しました。


返事をした3日後から

勤務を始めました。


9月決算の会社さんで

決算後からは手付かず。


領収書、請求書がごちゃごちゃに

ファイルにただ挟み込まれていて

それらを月ごとに分けることからでした。





5ヶ月分の処理が溜まっていて

勤務の契約は週3〜4日でしたが

落ち着くまでは週5日勤務しました。





右も左もわからず


「これは何????」


戸惑いながらも

とりあえず預金出納帳を

わかる範囲で打ち込み

不明点を

社長さんのお兄さんにあたるIさんに

質問しました。



うさぎ「ここに△△ってあるんですけど

何かわかりますか?」


男性トイレ「どれ?

・・・

わからないなぁ」


うさぎ「(ええっ!?わからない???)

あ、そうなんですね...

じゃあ、調べてみます」


後に知る事になるのですが

経理のことは

さっぱりわからないとのことでした。


どの支払いをしたか

何の支払いなのか については

わかるそうでした。



 



実は最初のお給料が

指定された日に

振り込みがされませんでした。


なんか

危なそうだなぁ...


勤務開始から

ひと月でそれは感じました。


それでも

負債を抱えながら経営している会社さんは

たくさんあるので

どこかで少しずつ

減っていくのではと

思ってました。




社長さんに

「わからないことは

税理士さんに聞けば

教えてくれるから」と

入社してから聞きましたが


Iさんに

どうやって税理士さんに

連絡取れば良いかを尋ねると


「社長が税理士さんに紹介すると思うから

少し待ってて」と言われ


それから2ヶ月が経過しても

税理士さんと会うことはありませんでした。