家族への手紙
先日長男が学校から 「家族の手紙」という冊子をもらってきました。
中学二年の全生徒約200人による 家族へ送る1行メッセージが
書かれた小さな本です。
全て匿名なので家族に対する思いを素直に表現してあり、
見た目には明るくのびのびと過ごしているように見えますが、
思春期の多感な気持ち、日々悩み迷っている様子が
伝わってくるものばかりでした。
いくつか紹介します。
・私の心は届いている。 でも私の本音はとどいていないでしょ?
・毎日家族の顔色うかがって生活するの疲れてきたな。
・人を注意するなら自分を直してからいってほしい。
・争いごとは、もう見たくない・・・・
・もう少し叱ってよ。 ご機嫌取りは もうやめて。
・昔は好きだった家族。 今は、すこしきらいかな。
・泣いてもいいですか。
・悩みをぜんぶ簡単にいえるほど 私は強くないんだよ。
でも あなたに聞いてもらいたい。
・心から感謝してます。 だけど心から大嫌いです。
・他人と比較しないでください。
・自分の人生くらい自分で決めたらダメですか?
・何も知らないのに、分かったような口利かないで。
・もっとなかよくしてほしいな。お父さん お母さん。
・ほんともう・・・・しんどい。 あれやれこれやれって。
・いい高校に行ったら何かあるんですか?
・もう一回4人で暮らしたいな・・・・。パパもママも大好きだから。
・14歳を経験したあなたは分かるでしょ?そっとしておいて・・・
自分で成長するから
・勉強しろ。学力が落ちた。いい高校に行って。テストどうだった。
ふざけるな。 僕はアナタの道具じゃない。 僕は・・・・。
・人と比べられても何も変わらないんだよね。
・あなたがうるさいから、部屋にもどる俺の気持ち考えたことある?
・オレの「こころ」の声 届いてますか?
以上ほんの一部ですが私が衝撃的に感じたものをいくつか
取り上げてみました。
もちろん中には感謝の言葉もたくさんありました。
それと離婚されてる家庭が多いんだなということも・・・。
悲しいですね。
自分の子供がどれを書いたかは絶対に秘密なのだそうです。
子供も言うなと先生に言われてきたようで決して教えてくれません。
ただ、この冊子を読んで感じたのは、みんなちゃんと成長してるんだなぁ。
ということ。 大人をよく見てます。 そして大人よりも広い世界が見えてます。
今の14歳の胸のうちを覗くことができ、自分の14歳の頃を思い出しました。
子供はもう子供じゃなく人間として立派に意思を持ち始めているんですね。