みなさまこんにちはRosie・Kanaです
今日は先日の記事にも書きました
「ブルーが美しい映画」をご紹介したいと思います
個人的な「好きを語って」おりますので
この先ご興味ある方だけどうぞ
今回珍しくタイトルに作品名書いちゃったので
しっかりレビューしていきますね
英国ファンとしてもしっかり頑張ります
今日のご紹介は…
映画ではないのですけど
英国文学の傑作を
bbcがドラマ化した作品です
「テス」
information
原作は1891年出版
イギリスの小説家
トマス・ハーディ「ダーバヴィル家のテス」
昔を描いた現代小説かと思っていたら
意外と古く、1世紀前の小説だったんですね
この作品出版された当初は酷評されたそうなのですが
近年になって自然主義の古典であること
要するに「美化をせず真実を書く」ことが再評価され
ハーディの作品中で4大小説と言われています
bbcドラマに関しては
イギリスとアメリカの合作のようです
主演は
色気のある役が多いイギリスの女優
ジェマ・アータートン
ジェマは19世紀フランス文学の名作
「ボヴァリー夫人」をモチーフにした作品で
「ボヴァリー夫人とパン屋」でも
主役のボヴァリー夫人を務めた女優さんです
あとボンドガールとかが有名なのかな
イギリスの俳優さんは脱ぎっぷりがいいので
セクシー系作品には結構抜擢されことが多い気がします
ちなみに…
時代背景的にこの主人公テスの美しさは
ただ見た目の美しさだけではなく
知的さと品格
そしてレディー(淑女)である
またはレディーのようである(上品)ことが条件なようなので
補足情報としてそちらもお伝えしておきますね
そしてこちらもイギリスの俳優
エディ・レッドメイン
見始めてからエディが相手役だと知って驚きました!
ワタシの中で(なるほどクセのある作品か)とここでフラグが立ったも同然です
皆さんもご存じかと思いますが
エディは私も大好きな俳優さんなのですが
甘いラブロマンスには出演しない俳優さんなんですよね
このエディ演じるエンジェルという人物は
牧師の父を持つ裕福な家庭の末息子
とても誠実でありながらも
「神ではなく僕は人に仕えたい」
とどこか型破りな性格
裕福な地方牧師は社会階級でいうところの
中流階級程度の身分のようですが
エンジェルは農業を学ぶために
労働者階級のいわゆる下層の人たちと一緒に自ら農場で働いています
なのでエンジェルが農場でモテモテな背景は
誠実な人柄や王子様的な見た目に加え
こういった身分制度も関係しているようですね
終始シリアスな雰囲気の中で唯一コミカルなシーン
お金持ちで身分に関係なく優しい王子さまは
女性たちの憧れの存在のようです
テスの登場シーンは
プロローグよりテスの暮らす村での
春の訪れを祝うお祭りのダンスを練習するシーンからです
そこにたまたま通りかかったエンジェルも登場します
身分が違うため交流することを避けようとする兄達をよそに
止められながらも踊りの練習に飛び入り参加するエンジェル
最初のこのシーンにより
身分を気にしないといった
彼のスタンスが垣間見ることが出来ますよ
後に語るのですが
エンジェルにはブラジルで農業を広めたいという夢があり
その支えをしてくれるパートナーを探しているという話が出てくるのですが
そもそも身分の高い女性たちは労働をしないので
そういった意味でもパートナーとの出会いも求めて
ダンスに参加してみたり農場で働いたり…
そんな行動をしていたのかなという風に感じました
「テス」の物語の舞台は19世紀末のイングランド
19世紀末ごろになると段々と衣装の装飾が少なくなってくるんですけど
このお話は労働者階級の人物のストーリーなので
ちょっと衣装がカジュアルなんです
三角関係になる主要人物の3人
英国の時代劇衣装ファンとしては
がっつりカッチリしたあの感じ好きなんですけど…
しかし仕立ては素晴らしいですさすが英国
ドラマは…
大酒飲みで貧しく子だくさんの行商人である
ジョン・ダービフィールド(主人公の父親)が
道すがら司祭から
名家ダーバヴィルの末裔であることを聞かされるところから始まります
ここのセリフが英国あるあるで面白いんですけど
ちょっと日本の落語と似ているのかな?
しっかり分かりやすく説明してくれるんですね
アメリカのものだとざっくり省かれるような
いわゆる細かい説明的な部分
ここをちゃんと解説風に入れるのが
私の思う英国あるあるです
詳しくはネタバレしちゃうので割愛しますが
ちょっとしたチェックポイントなので
ぜひ観てご確認ください
主人公テスはダービフィールド家の長女で
美人で知的な少女です
父親のジョンが司祭から
貴族ダーバヴィル家の子孫の血を引いていると知らされ
困窮している生活費の工面の為に
テスはダーバヴィル家へ奉公へ向かわされます
そこにいたのがダーバヴィル家の息子・アレック
アレックより好意を寄せられたテスはやや強引なアプローチを受け始めます
テスは信心深いクリスチャンである為
婚前に異性関係が結ばれることはタブーとされています
なのでアレックからの積極的な強引ともいえる態度に少し戸惑いがち
19世紀末なので少しゆるいのかもしれませんが
時代的にも男女の交流は制限されていて
男女が二人っきりになったり
ダンス以外で手などに触れ合ったりする行為も
噂になってしまう為あまりよくないという風潮です
ここからテスの人生を揺るがす大事件が起こってしまい
そこからまたエンジェルに再会して
物語がクライマックスに向けかなり盛り上がっていく展開です
ラストあたりで話に出ますが
テスの初恋の相手はエンジェルなんです
あのお祭りの練習の時に出逢ったあの日
テスはその時のことをエンジェルに話す場面があります
ここで誠実で爽やかで優しいエンジェルに出逢っていたからこそ
この後の展開がなんとなく理解できます
なので再会したときはきっと運命を感じたのかも
ここからはおまけの内容
※最近の気になる記事
「ブルーカラーが美しい」映画が気になる…の続きです
この映画のブルーの美しいワンシーン
二人のラストシーンの背景は
イギリスで最も有名な遺跡ストーンヘンジで
テスのブルーのドレスが
イギリスの美しい丘陵のグリーンにとても映え
空は夜明けに向けて段々とブルーが濃くなっていきます
すごく大事なシーンです
それでずっと考えてたんですけどなぜストーンヘンジなのか
調べてみたら遺跡の目的については、
太陽崇拝の祭祀場や古代の天文台などさまざまな説が唱えられているそうですが
未だ結論はでていないそうです
もしかしてこっちかなと思ったのが
ストーンヘンジの語源
古英語で石を意味する “sta-n” と、
絞首台または拷問具を意味する “hen(c)en” から来ているとされるそうです
そう思った理由が
ちょっとネタバレになりますが
ラストにこの石の上で二人が眠るのですけど
先に起きたエンジェルが夜明け頃の美しいブルーの空の下
誰かと遭遇して…
「どうかもう少し眠らせてやってくれ」
と言ったあと
石の上で死者のポーズをした(両手を胸で組む)
死んだように眠る美しいテスが
ゆっくりと目を開けるんです
ここで黒づくめの迎えが来るというのも
なんとも言えない演出なのかなと
そう思いました
「テス」という作品は
死生観などを改めて考えさせられる作品で
悲しい物語のようでいて
どこかとても幸福感のある
表裏一体となったお話でした
やっぱり雨の多い英国ならではの
ちょっと仄暗く陰な雰囲気は
このような作品ととてもよく合います
死生観などを考えさせられると
毎回思うのが命は有限であるがゆえ
限られた時間をどう生きるのか?ということを
問われているような気になります
どのように死ぬのが理想なのかを考えて
どう生きるかということへの生命力(活力)にする
慌ただしく生きていると
忘れてしまいがちではありますが
時々なんとなく生きてしまっていることに対して
ブルーは何かを私に伝えたいようです
プライムビデオでの視聴は今月いっぱいのようですので
「テス」全4エピソードお見逃しなく
いかがでしたでしょうか?
次回はいよいよ
ブルーが美しすぎる
「トワイライト」のご紹介です
(※こちらは現在非公開記事です)
それではまた
ありがとうございます
photo by pixabay
Rosie・Kana
(ロージー・カナ)
ネイルアーティスト
ヒーリングアーティスト
ナチュラルフード・コーディネーター
スピ系YOUTUBERのワンネスYurieさんの
オンラインサロン卒業生です
ネイル ヒーリングアートは
Rii Nail
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