大寒が過ぎ、立春へ
朝の冷え込みは相変わらずですが、今日は日中良いお天気で「今!」というタイミングで床の間の壁を土壁(糊土)仕上げをさせていただきました。
設計士さんの事務所になる古民家改修で、『床の間の壁は奧村さんの好きなように何か考えてください』との有り難い課題を頂いておりました。
天井板は無垢の高級板と床板は100年以上前に学校の解体で出た物を某木材屋さんで非売品として保管されていた銘木板。少なく見積もっても150年前には使われていたであろう重厚な雰囲気ある古材です。
また設計士さんは土壁に並々ならぬこだわりを持たれ、内部は土の産地が違えど全て土中塗り仕上げを希望されておられるので、ここはやはり土物仕上げ一択です。
また、掛け軸を飾りたいという事なので少しトーンを落とした渋めの色、そして古材を活かす雰囲気作りで均一になり過ぎないよう、当方のイメージから気持ちスサを多めに配合しています。
私の知る限りもう手に入らなくなったミジンスサ。
2年前の現場で手持ちのミジンスサがなくなり、某スサ屋さんで仮想ミジンスサとして作って頂いた品を当方でも選別して振るっています。
スサ屋さんいわく『最近皆さんミジンスサを求めて問い合わせが増えてるんですよ。でも職人さんによってミジンスサの好きこのみは違うし・・。一応それっぽいのを作って送りますが好みに合わなかったらごめんなさい。だから今回はお代は頂きません。』と言われましたが、流石にそれは駄目です。販売のラインナップに無い品とは言え、当方のわがままで作って頂く以上ちゃんとお支払いさせてください!とお話しをして、まとめ買いをさせていただきました。
販売する以上責任を持つ姿勢。こういう職人のポリシーって大事ですね。
送って頂いた品を振るっていると若干の籾や荒目のスサが出てくるけど、この程度なら全く問題なしです。
通しに残ったスサも中塗り土に混ぜて余すことなく大事に使わせていただきます!
そうして出来上がった当社オリジナルの糊土です。
既調合では絶対に出せない味、そして職人としての感性を感じさせる仕上がりになるよう、設計士さんの期待以上の壁に向けて気合いを入れて仕上げさせていただきます!!



