私の中で不思議だなと思う存在の人がいる。
それはタイトルの通り「いつまでも振り向いてくれない既婚女性を追いかけ回す独身男性」だ。
今までにいくつかの職場で3人ほど見たことがある。
多くはないが時々現れる希少な生物。
偶然だが、私の周りにいた彼らは全員30代の旧帝大卒男性でどちらかというとあんまり女性経験の多くなさそうな純朴そうな感じだった。
ただの性欲オバケのプレイボーイで、隙あらばどの女性職員とでもヤリたい!みたいな感じの男性なら目的がわかりやすいのだが、そうではない。
特定の同僚既婚女性に入れ込んでいて、隙あらば話しかけたり、帰り際には待ち伏せして一緒に帰ろうとしたり、周りにも「◯◯さんみたいな人と付き合えたらすぐに結婚するのに」と触れ回ったりする(女性側は迷惑しているが、職場なのであまり強くも言えず愛想笑いして逃げる感じ)
だが、その女性の家庭を壊してまで奪い取ろうなんていう気(も意気地も)はサラサラない。しかし、ある意味ガチ恋だから周りから見ててもなんか怖いのだ。
なんていうか、永遠に吉永小百合が好きなおじさん(&おじいさん)たちみたいなもんかな。吉永小百合が結婚してようがしてまいが、永遠の乙女として崇拝し、目の前にくれば鼻の下をのばし、無駄に近づいたりお話ししたがる……みたいな。
好かれる側の女性にも大体共通点がある。
・綺麗なストレートの黒髪ロング
・色白で綺麗な肌に薄いメイク
・美人
・字が綺麗
・仕事ができる
・158センチくらい
・超高学歴
・落ち着いていて感じがよく仕事ができる
・正社員
・家族仲良好(離婚の気配はなし)
・30代くらい
・その独身男性のことは男性として意識していない
・稼ぎのいい、彼女たちと同じような条件の夫がいる(子持ちの場合もあり)
そう、簡単に言えば女性偏差値70超のキラキラ女性だ。
側から見ていると
男性偏差値50未満の男性が
手の届かない女性偏差値70超の女性に高望みしている感じがする。
男性たち本人は、同じくらいの大学卒で同じ企業に勤めている同年代なんだから、その女性たちと自分は同レベルで釣り合いが取れてると勘違いしているかもしれないが、それは違う。客観的に見るとよくわかる。
男性の方がやっぱりいろんな意味で下駄を履かされて同じステージにいる場合が多いし、少数精鋭で採用された女性職員と同じではない。それを証拠にキラキラ女性たちの夫のレベルは数段上がる。
例として挙げるのは非常に恐縮だが、雅子さまがいらした時の外務省のような感じというか。いくら同僚と言えども、周りの男性がみんないろんな意味で雅子さまと同レベルかというと、やっぱそうではないと思うんですよね。
もったいないな、と思うのは周りになかなかいい感じのフリーの独身女性が結構いたりしても彼らは見向きもしないところ。
「相手が積極的にきてくれるなら考えてやってもいいけど……」みたいな、上から目線かつ消極的に誰かからの猛烈アタックを待っている男性もいるが、キラキラ既婚女性を追っかけ回している男性に積極的にアタックする女性なんてまずいない。
結局、彼らは3人とも結婚願望を持ち、「早く子供が欲しい」などと言いながらも、幻のキラキラ女性を追いかけ続けて歳を重ねている。
「子供が欲しいなら既婚のキラキラ女性にまとわりつくのはやめて、現実的な独身のお相手を見つけて大切にすればいいのに」という言葉を何度飲み込んだことか。
今後もキラキラ女性の離別や死別を永遠に待ち続けるのだろうか。(そもそも離別や死別があってもキラキラ女性が彼らを選ぶとは限らないわけだけど)
それで幸せなのかもしれないけど、なんだか色々もったいないなと感じてしまう。