皆様、こんばんは。
毎日20時45分にブログアップの
HAPPY親子塾の浅賀です。
最近の小・中学生は特に、ちょっと
した友人関係のトラブルも気になり
不安を感じているようです。
心の耐性の弱い子どもが増えてます。
不登校の子が多くなっているのもその
影響があるという見解もあります。
また、素直でよい子と思われる子の中
に意外と耐性の低いということもわか
ってきました。さらに調べて見ると、
耐性の低い子には、次のような傾向
があることも明らかになっています。
1 母親から離れると、あるいは離さ
れると不安な状態になる子に耐性が
低い子が多い。
2 甘やかされ、過保護に育てられて
きた子は、待ったり我慢したりすること
ができず、耐性が低い。
3 素直で成績もよいが、集団生活の
中で自己主張ができず、主体性や自主
性を発揮できない子に耐性の低い子が
多い。
いずれも家庭における数年間の養育過
程で培われてきたものが大部分です。
対外的には、小心でおとなしそうに見
えますが、家庭内ではわがまま放題
であったり、気に入らないとパニック
を起こしたりします。
この状態は言い聞かせて治るものでは
ありません。叱ったり、お説教したり
する直接的なやり方は、一時的で効果
的ではありません。
なぜこのようになったのかを親の育て
方の観点から振り返ってみると、多く
の場合、次のようなことがあります。
①親が子どものやることを待っていら
れない。
②子どものためによかれと思って先回
りして世話をやいたりしてきた。
③だめだと言いながら、子どもの要求
に負けていることが多かった。
④子どもに考えさせ、判断させて、
子どもが自ら自分でするという経験を
させてこなかった。
⑤社会的モデルを示すべき父親との
接触が薄かった。
⑥親が規範型(こうでなければならな
いという思いが強い)の要求を子ども
に突きつけている。
⑦親の条件に子どもを当てはめようと
してしまう。子どもの意思より親の意
思優先
このような親子関係の中で知らぬ間に
耐性の低い子に育ってきたのです。
これを少しでもよい方向に改善するた
めには、これまでの子どもとの接し方
において前述のようなことがなかった
かどうかをまず振り返ってみましょう。
そして子どもに対する姿勢や態度を
徐々に変えていくことが必要です。
短期間に改善しようとせず、子どもは
自立に向けて成長させなければなり
ません。「数年かかってこうなってき
たのだから、数年かけて改善してい
こう」と考えてもいいのでは。
親として改善していく上でのポイント
は次の通りです。
子どもの気持ちや動きをよく知ってい
て近すぎず見守ります。小さな失敗は
経験させ、自分の力で立ち上がる経験
をさせることです。
そして、「母子一体感」(自分の感情
を理解してくれて当たり前、相手は
自分のことを言わなくてもわかって
くれているはずという甘えや期待
のこと。
本来は、子どもが親に対して持つの
に、親が子どもに対して持っている)
を解消すること。
夫婦の絆を強め、母子関係よりも夫
婦関係を強め、見守るという姿勢が
とれるよう母親と子どもとの距離に
注意しましょう。
こうするだけでも、子どもの自立を
促進させ耐性を強めていくことにな
ります。