皆さん、こんばんは。

HAPPY親子塾の浅賀です。

 

子育てにおいて、親の求めるものには、

次のような傾向があり、家庭教育を支援する

には親の気持ちに立って支援する必要があります。

 

①多くの親がよい親になることを願っている。

  また子どもが健康で幸福、さらにかしこい子で

  あってほしいと願っている。

 

②はじめから一人前の親はいない。どんな親でも

  情報とサポートを必要としている。互いにサポート

  し合うグループの一員となることで成長できる。

 

③安心できる(批判や避難されない)場で自分の体験

  や考えを表現し、自分と同じ立場の親から共感される

  ことで、意欲と自信が生まれる。

 

④家庭教育学級・講座に叱られるために行くのではない。

  親は前向きで、お金のかからない講座を求めている。

  しかし、集団の中では、自分が本当に支援されたい内容

  がつかみにくい。個別の相談の機会も場も少ない。

 

  そこで、効果的なのは小グループでの継続した相談や

意見交換の場であると考えています。

  そこで考えなければならないのが、地域のサークルや

ママとも仲間での学び合いの場があるだろうか、地域の

中での成長の場があるだろうかということですね。

 

 

 実は、本校では独自に中1ギャップを解消し、子育てや

ともに学び合う場を設定するために、埼玉県の親の学習

講座とは別に、年10回の講座を開催しています。

 そこでは、私を含め本校教頭や小学校2校の校長・教頭が

中心となり、講義をしたり、元学校評議員さんにアドバイザー

としてきていただき、グループ討議の中でのアドバイスを担当

していただいたりしています。また、中学生の授業を見ていた

だいたり、体育祭や合唱コンクール、三校合同サマーコンサート

としての地域のイベントにも参加していただき、生徒の実態を

直に見ていただいています。そうすることで、少なくとも不安を

解消し、子育てのポイントを学び、子育ての方法を意見交換

することができるのです。

 そのため、参加対象は、小学校の5・6年の保護者と経験を

もとにアドバイスしていただくために、本校中1の保護者の

3学年の保護者が一同に話し合いをする場を設定しています。

参加している保護者の方からは、とても好評で企画してよかっ

たと感じています。

 

 

そんな中、最近の子育ての科学からいくつかの教訓や研究成果

を確認しましょう。

 

①子どもと「イベント型」の触れ合いをする家庭よりも、

  日常的なふれあいの多い家庭ほど、子どもはよく育つ

 ・必要なときにそばにいてくれる

 ・ほめてくれる、叱られることもある

 ・笑顔がある

 ・一緒にごはんを食べる(楽しい食卓)

 ・一緒にお風呂に入る

 ・話をしてくれる

 ・心配をしてくれる

 ・話を聞いてもらえる

 ・講演で遊んでくれる

 

父親が子育てに協力的であるほど、

  父親が子どもとよく遊ぶほど、子どもの成長はよい。

 

夫婦でよく話し合っている家庭の子どもほど成長はよい。

 

子育てのモデルとなっている人をもっている家庭の方が、

  子どもの成長はよい。

 

夫婦間の愛情が子どもの抑うつを抑制する。

 

⑥約25%の子どもでは、乳幼児期と9歳の時点での親子関係

  に関連がみられない。

  親子関係の質的な変化が認められる。離別・失業・DV・

  精神疾患が関連する。 

 

⑦子どもが思春期になると「やさしいイクメン」は通用しない

  「イクメン」から「おやじ」へと親も成長することが必要。

 

⑧3歳児の生活習慣は、4歳児の協調性を作り、5歳児の

  言葉への興味を育てる。(Benesse 2017)

 

早寝早起き朝ごはんの生活習慣、自然体験、親子の

  コミュニケーションの多い子どもは、学力も高い。

  (多くの教育委員会、文科省調査結果による)

 

⑩幼児期に非認知能力(社会情動的知性-根気強さ、

  我慢、協調性、共感、思いやりなど)を育てることが

  社会的成功をもたらす(ヘックマン博士、OECDによる

  調査結果から)

 

いかがでしたか、お父さん、お母さんでわが家の子育ての

実態について話し合いをしてみてください。

 

最後まで、お読みいただき

ありがとうございます。

 

明日は、子育てにおける親の成長に効果的な

法則をお伝えします。